(株)商船三井は、省エネルギーに有効な自動車船に引き続き、燃料油流出リスクを大幅に軽減する新船型のコンテナ船を船隊に加えた。
新船型のコンテナ船は、2003年度に竣工する4 500TEU型シリーズ北米航路向けコンテナ船8隻の第一船。
この取り組みは、「ISO14001」を取得した当社環境マネジメントシステム「MOL EMS 21」における環境保全目標のひとつであり、今後も積極的に省エネルギーや環境にやさしい技術開発に取り組んで行く。
新造船の概要
船名:MOL ENCORE(エムオーエル アンコール)
竣工日:2003年3月25日
造船所:IHIマリンユナイテッド 横浜工場
主要目:全長294m、全幅32.26m、深さ21.80m、53 600総トン、
航海速力24.5ノット コンテナ積載能力 4 500TEU
新型コンテナ船の特徴
・大型コンテナ船では、一般に1万トン前後の燃料油を二重底と呼ばれる船底部分に貯蔵している。燃料タンクの二重底部分は、船の外板を利用しているため、座礁・衝突などの、万が一の不慮の事故で穴や亀裂が生じた場合、燃料油が流出する可能性がある。この燃料タンクの貯蔵量の約60%を、カーゴスペースの仕切壁の部分に移設することで、不慮の事故に伴う燃料油の流出リスクを大幅に軽減する。本船の場合、貯蔵量60%の燃料油(約4 200トン)は、航続距離約1万マイル、横浜~ロサンゼルス往復分に相当する。
・この船型を、本船を始め2003年3月~12月に竣工するコンテナ船8隻全船に採用している。(三菱重工業×4隻、IHIマリンユナイテッド×4隻)(特許出願中)
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商船三井/燃料油流出リスクを大幅に軽減した新船型のコンテナ船竣工
2003年03月30日/未分類
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