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ハマキョウレックス/平成15年度3月期の経営成績と次期見通し

2003年05月14日/未分類

(株)ハマキョウレックスの連結決算の平成15年度3月期の経営成績と次期見通しは下記の通り。
経営成績
当期の概況
(1) 業績全般の概況
当連結会計年度におけるわが国経済は、輸出や生産の増加などから景気が底入れした感があったが、米国経済の減速やイラク問題から再び経済は低迷、設備投資の抑制や個人消費の不振、不良債権問題に加え株安が多方面に影響を及ぼし、政府による対策の効果が見られないままデフレは一層進行した。
こうした背景のもと、長引く不況から各企業ともコスト削減が喫緊の課題となり、物流への改革機運が一層高まってきております。特に、物流の合理化は、即利益の改善へとつながり、その効果は高いものがあります。
当企業グループは、こうした各企業のニーズに応えるべくコンサルティング能力を最大限に生かし、最適の物流システムを提案し、積極的に事業展開を果たした。
主に、衣料雑貨、食料品、医薬品、医療機器等の業界に対し、前年度より引続き物流の提案を進めた。特に、食料品の中では冷凍、冷蔵分野の物流が今後非常に大きなウエイトを占めてくるものと判断し、当グループのアセット物流と位置付け取組んできた。
この結果、当連結会計年度は、12社の成約を得、うち10社の物流を当期中に立ち上げ、2社については、当年5月の稼働を予定し準備を進めた。
業種的には、食料品4社、医薬品4社、衣料品、医療機器、家電、メガネ専門店の各1社。また、当期中の物流センターの開設は、自社センターを1ヵ所(豊川)、賃借センターを4ヵ所(伊賀、土浦、朝霞、山形)で開設したことにより、物流センターの総数は27ヵ所となった。
なお、その他、6社を既存センター(川口、浅羽、厚木、三好)内で稼動をさせている。
特に、アセット物流と位置付け取組んだ食料品4社のうち、冷凍、冷蔵食品を3社受託したことは新分野への取組みとして大きな成果を上げることができた。
反面、子会社において、取引先のM&Aによる予想外の大口取引契約解消が発生し、新たに取組んだ継続会社の物流が採算面で厳しいものが出る等、業績に大きく影響した。
しかしながら、新センター等が当期の業績に大きく貢献し、当連結会計年度の営業収益は204億44 百万円と前期比19億51 百万円(10.6%増)の増収となり、連結決算開始以来最大となった。
利益面では、営業収益の増収等があったが取引解消の影響や新規業務のコスト増等により、経常利益は13億28百万円と前期比14百万円(1.1%増)の増益にとどまった。
当期純利益は、特別損失に投資有価証券の減損処理による評価損59百万円、リース解約損47百万円、退職給付会計基準変更時差異及び過年度役員退職慰労引当金の償却57百万円を計上したが、5億88百万円と前期比63百万円(12.0%増)の増益となり、連結決算開始以来営業収益で7期、経常利益及び当期純利益で5期と、それぞれ連続増収増益となった。
(2) セグメント別の状況
一般貨物自動車運送事業については、業界全体では景気の落ち込み等の影響から貨物取扱荷量が減少するなか、営業努力等により営業収益は16億66百万円(前期比1.0%増)となった。営業利益は、営業経費等の節減に努力したが、運賃単価の引下げ等による利幅の圧縮により36百万円(前期比30.4%減)となった。
物流センター事業については、物流センター運営の充実と上述した各センターが順次業績に寄与し、契約の解消等もあったが、営業収益は186億82万円(前期比11.6%増)となり、営業利益は13億71百万円(前期比2.3%増)となった。
その他事業については、コンビニエンスストア向けの物流センターを運営しているため、店舗側物流に関する感覚把握と情報の受発信基地を目的に店舗を運営してきたが、営業収益は95百万円(前期比4.0%減)となり、残念ながら営業損失3 百万円(前期比38.7%増)となった。
次期の見通し
今後の経済見通しは、全体的には横這いが続いているとはいえ、イラク戦争終結後の米国景気回復動向、新型肺炎が及ぼす世界経済への影響等により、景気は依然不透明感が続くものと思われる。
当企業グループは3PLの特性を生かし、物流の合理化を提案し物流センターをコアとする事業展開を積極的に進め、前期、子会社による取引の解消や新事業によるコスト増の影響は今後なくなり、本年度より新中期経営計画のスタートとしてさらなる飛躍を期し、目標必達を目指す。
平成16年3月期の業績の見通しは、連結営業収益は240億00百万円(前期比17.4%増)、連結経常利益は17億50百万円(前期比31.8%増)、連結当期純利益は8億00百万円(前期比36.0%増)を
見込んでいる。

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