本田技研工業(株)と、中国での合弁パートナーである広州汽車集団有限公司、東風汽車公司は、中国 広州市に計画中の輸出用乗用車新工場について、新合弁会社名を「本田汽車(中国)有限公司」とし、5月29日、広州経済技術開発区輸出加工区内の工場建設に着手した。
同プロジェクトは、2002年7月、広州汽車集団有限公司、東風汽車公司、ホンダの3社による合弁意向書調印の後、事業計画の詳細について具体的な検討を行なってきたもので、今回その内容が中国政府によって認可されたため、2004年後半の工場稼動開始に向けた本格的な準備に入る。
新工場は、当面年産5万台規模で排気量1.0から1.5リッターの小型乗用車を生産し、その全量を欧州やアジアを中心とする海外市場へ輸出する予定。
新工場の生産にあたって、既存の四輪生産拠点である広州本田汽車有限公司と東風本田発動機有限公司がこれまでに培ってきた生産ノウハウや、調達ネットワークを活用しながら、生産規模の拡大を背景としたコスト競争力の向上を狙う。
具体的には、新工場と同じ機種を、広州本田においても中国市場向けに生産することとし、また、新工場への部品供給についても、大型プレス部品やバンパーなど大型樹脂部品は広州本田から、エンジンやトランスミッションについては東風本田から行い、その他の部品についても、広州本田、東風本田の調達ネットワークを最大限に利用して量産効果を高めていく。
本田汽車(中国)有限公司概要
生産機種:1.0から1.5リッター クラスの小型乗用車
生産規模:年産5万台
生産設備:溶接、塗装、組立、完成検査など
販売対象地域:欧州・アジア地域(全量を輸出)
総投資額:10億3 215万元(約145億円)
資本金: 6億8 000万元(約95億円) (1元=約14円にて換算)
出資比率:本田技研工業株式会社 65%
広州汽車集団有限公司 25%
東風汽車公司 10%
所在地:広州経済技術開発区 輸出加工区
生産開始:2004年後半
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ホンダ/中国輸出用乗用車新工場の稼動開始
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