鈴与シンワート(株)の平成15年3月期の経営成績と次期見通しは下記の通り。
経営成績
わが国経済は、米国景気の減速や世界同時株安による先行き不透明感、国内の不良債権処理の遅延による金融不安、個人消費の低迷および設備投資の減少が続くなど、デフレが進行し極めて厳しい状況となりました。
情報サービス業界は、バブル崩壊後も比較的好調に推移してきましたが、米国を発端とするIT不況に引きずられ成長率の鈍化とともに、大手情報関連企業のソフト指向により競争が激化しており、また、物流業界も設備投資や個人消費の低迷等により、依然として厳しい状況が続いています。
このような経営環境のもとで、当社情報サービス事業はソフトウェア受託開発を主体に積極的な営業活動を行った結果、売上は比較的堅調に推移しました。
一方、物流事業は取扱量の減少や単価の下落、グループ会社と重複する事業の整理およびリスクの多い低採算事業の縮小により大幅減収となりましたが、10月に港運事業と倉庫事業を統合し一層の合理化を進める一方、新たに空コンテナの船積み荷役を開始するなど新規事業も開始しました。
以上の結果、売上高は78億1百万円、前期比10%の減収となりました。
また、売上高が減少したことと、情報サービス事業で単価ダウンと一部不採算プロジェクトの発生により収益率が低下したため、経常利益は1億36百万円、前期比45%の減益となり、当期純利益は有価証券の評価等による特別損失等があり53百万円となりました。
種類別セグメントの業績
情報サービス事業
情報サービス事業は、公共分野、放送・交通システム分野での堅調な受注に加え、東京に進出したプロダクト導入支援ビジネスの売上増もあり、売上高34億42百万円、前期比11%の増収となりました。
物流事業
物流事業全体の売上高は43億17百万円、前期比22%の減収となりました。
陸運事業は、コンクリートパイル輸送および小麦粉バラ輸送は増加したものの、セメントの取扱量が減少したため、売上高18億6百万円、前期比8%の減収となりました。
海運事業は、建材等の荷役取扱いが減少したため、売上高9億18百万円、前期比17%の減収となりました。
また、商事事業はリスク回避のため骨材販売量を減少させたことにより、売上高6億1百万円、前期比43%の減収となりました。
倉庫事業は、倉庫運営の一部をグループ会社に移管したことにより、売上高9億89百万円、前期比29%の減収となりました。
その他事業
その他事業は、不動産事業で売上高41百万円、前期比15%の増収となりました。
次期の見通し
今後の見通しは、デフレの進行や景気の先行き不透明感等により、企業の経営環境は引続き厳しいものになると思われます。
当社は、このような環境に対応するため新中期3ヵ年経営計画を策定し、その初年度として、平成16年3月期の通期業績は、売上高80億円、経常利益2億円、当期純利益1億60百万円を予定しています。
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鈴与シンワート/平成15年3月期の経営成績と次期見通し
2003年06月01日/未分類
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