住友電設(株)、(株)電通国際情報サービス、(株)パワードコムは、三井倉庫(株)の新ネットワークを構築し、今春より稼動開始した。
電通国際情報サービスがネットワーク設計を行い、住友電設が通信機器の設置を担当し、三井倉庫の約100におよぶ全拠点をパワードコムが提供する広域イーサネットサービス「Powered Ethernet」で接続した。
また、主要13拠点にはVoIP(Voice Over Internet Protocol)による内線電話の統合を行った。
新ネットワークの完成により、三井倉庫では月次通信費用の15%程度のコストダウンを実現し、また、Kbps(1000 bit per second)でのデータ量による比較を実施したところ、65%程度のコストダウンが確認され、ユーザへのレスポンス向上を図ることで、顧客満足の向上を目指す。
三井倉庫における新ネットワークを構築するにあたっての課題
・信頼性の高いネットワークの構築
・ネットワークランニングコストの低減
・Webベースのアプリケーションを稼動するに当り、ストレスの無いレスポンスの実現
・運用管理工数の削減、拡張時の費用抑制、そのためのシンプルな構成
・現行ネットワーク機器のできる限りの流用
・新技術であるVoIPによる内線電話の導入
これらの課題を解決するにあたり、電通国際情報サービスは得意とするインターネットテクノロジーを駆使したVPN(Virtual Private Network)を設計し、データ転送だけではなく、普及が始まったVoIPによる音声データも内線電話方式で利用できるようにした。
また、三井倉庫では基幹システムをWebテクノロジーを用いて再構築したため、本社ネットワークへのアクセスが必須であることから、電通国際情報サービスは本社の広域イーサネット回線およびネットワーク機器を冗長に設計し、万が一の障害に備えた信頼性の高いネットワークを構築した。
さらに、今後のネットワークの追加・変更・撤去が容易に行えるよう、電通国際情報サービスではIPルーティングにダイナミックルーティングプロトコルを採用した。
実際のネットワーク機器は住友電設が設置・立ち上げを実施し、パワードコムはブロードバンド化とコストダウンというニーズに応え、広域イーサネットサービス「Powered Ethernet」で、全国に点在する約100拠点を接続し、各社協力のもと、短期間でスムーズなネットワーク構築ができた。
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住友電設、電通国際情報サービス、パワードコム/三井倉庫の全社ネットワーク構築
2003年06月01日/未分類
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