セコム／三井倉庫にオフィスセキュリティとサイバーセキュリティを一体化した非接触型ＩＣカードシステム納入

セコム(株)は、グループ会社のセコムトラストネット(株)とともに、建物並びに各フロアへの入退室管理も含めたオフィスセキュリティと、コンピュータへのアクセスなどのサイバーセキュリティを一体化して実現する、わが国初の非接触ＩＣカードシステムを開発し、三井倉庫(株)に納入した。
今回、セコムが三井倉庫に納入した、オフィスセキュリティとサイバーセキュリティを一体化した非接触型ＩＣカードシステムは、同社の全社員及びグループ会社社員・派遣社員にネットワーク利用カードとして配布し、そのカードで建物並びに各フロアへの入退室、コンピュータ不正使用の防止、さらに電子証明書を格納して確実な個人認証と複数サーバへのアクセス機能(シングル・サイン・オン)をわが国で初めて実現した。
既に三井倉庫は、荷主へのサービスの一環として、在庫情報をインターネット経由で提供しているが、今後、荷主からの出庫指示をインターネット経由でも行えるようにする。
その際、荷主にもネットワーク利用カードを配布することにより、不正アクセスや成りすましの防止など、必須のサイバーセキュリティ対策として活用する予定。
今回のシステム導入により、1枚の非接触型ＩＣカードを管理所有するだけで、オフィスへの入退室、コンピュータの利用、社内システムへのアクセスなどをスムーズに行うことが可能となり、セキュリティポリシーの実現と同時に社員のセキュリティ意識の向上、さらに今後は、荷主である顧客の満足度向上につながるものと期待している。
セコム並びにセコムトラストネット両社は、今回のシステム導入をモデルケースとして、出入管理を含めた建物・施設へのセキュリティに、確実な個人認証と複数サーバへのアクセス機能(シングル・サイン・オン)などのサイバーセキュリティを1枚の非接触型ＩＣカードで実現するシステムを積極的に提案、提供する。
運用の概要
・社員のオフィスへの入退室は、電気ドア脇に設置したカードリーダに非接触型ＩＣカードをかざすだけで可能。
・社内ネットワークに入る際は、コンピュータに付属したカードリーダに非接触型ＩＣカードを挿入し、ログインを行う。
・コンピュータから離れる時には、ＩＣカードをリーダから抜くだけで画面がロックされ、第三者によるコンピュータ不正使用を防止する。
・そのＩＣカードに格納された電子証明書で個人認証されると、それ以降は利用者に付与されたアクセス権限で社内の複数システムに自動的に入れるシングル・サイン・オン機能が働き、高いセキュリティ機能を持ちながら、利用者の利便性向上を実現。