新日鐵住金ステンレス／主要施策発表

新日本製鐵(株)と住友金属工業(株)は、両社のステンレス事業統合のための分割計画書を作成し、分割手続きを開始した。10月1日に、共同新設分割にてステンレス事業を統合し、新日鐵住金ステンレス(株)（以下：ＮＳＳＣ）を設立する。
ＮＳＳＣの体質強化施策を追加発表した。
１．関東地区系列コイルセンターの加工集約
新日鐵と住金それぞれの系列コイルセンターである、(株)サステック、日本ステンレス商事(株)、及び友和産業(株)（以下：友和）について、両社の持分をＮＳＳＣが承継する。事業統合に、ＮＳＳＣグループ全体としての効率化を図るため、関東地区における系列コイルセンター３拠点体制（サステック関東工場（埼玉県児玉郡）、日本ステンレス商事柏サービスセンター（千葉県柏市）、友和（千葉県富津市））を見直し、各販売業者の営業機能は現行どおりだが、加工機能を２拠点に集約する。
今年度内を目途に柏サービスセンターを休止し、サステック関東工場並びに友和にコイル精整加工を集約することでＮＳＳＣグループとしての生産効率化を進め、柏サービスセンター休止については住金が、サステック関東工場並びに友和への加工移管に関しては新日鐵が、それぞれその準備に着手する。
２．薄板製品の単重・納期改善対策（大単重化、新生産管理方式採用）
本年1月に公表いたしましたNSSCの薄板生産設備集約にあわせて、今年度内を目途に新日鐵八幡製鉄所及びNSSC光製造所で製造する薄板製品の出荷単重の大単重対応を実施し、全製造箇所での大単重出荷体制を確立。年内を目途に光製造所での生産管理方式を改善することにより、汎用一般品の短納期対応体制を強化。
３．厚板品質向上対策（新熱処理炉設置）
本年1月に公表いたしましたNSSCの厚板生産設備集約にあわせて、平成16年3月を目途に熱処理炉を追加新設。