伊藤ハム／中国市場向けのハム・ソーセージ生産・販売

伊藤ハム(株)は、中国・北京市に常駐代表機構(北京事務所)を７月下旬に立ち上げ、国内メーカーでは初めて中国市場でのハム・ソーセージの生産・販売を開始する。
同社は江蘇雨潤食品産業集団(本社：南京市)と三井物産(株)との包括的な業務提携を締結し、同社の技術指導のもと雨潤社北京工場(北京市通州区)で同社ブランド商品を製造、北京市を中心としたスーパーマーケットでテスト販売を実施していた。
７月より同工場に隣接した同社専用工場が新たにオープンし、大連など中国東北部を中心とした主要都市への供給を開始する。
中国沿岸部、都市部の冷蔵庫普及率は１００％を越えており、チルドのハム・ソーセージ市場は伸張しており、特に伝統的な中国ハム・ソーセージから、若い世代を中心に食のグローバル化に合わせた洋風のハム・ソーセージへと顧客の嗜好が変化し、今後も大きな伸びが期待できる。
当面中国での生産販売は提携先である雨潤(ユールン)社と共同で行い、併せて同社ブランドの確立に向けたマーケティング活動を本格化する。なお販売品目は、ロースハム、ベーコン、ウインナー２品で、北京市を中心とした主要都市をエリアとして、月間１００トン規模の販売量を見込んでいる。