セイコーエプソン(株)は、2002年度のセイコーエプソングループの環境・社会活動の実績をまとめた「サステナビリティレポート2003」を発行した。
物流分野では、モーダルシフト等で、環境負荷を低減している。
環境負荷の低い輸送手段への転換などを進め、物流段階でのCO2や大気汚染物質の排出量削減に努めている。
同社では、自動車輸送によって発生するCO2や大気汚染物質の排出に着目し、こうした環境負荷を低減するために、鉄道などの環境負荷のより低い輸送手段への転換(モーダルシフト)や、単独輸送便から共同輸送便への切り替えを一部で導入するなどの取り組みを行っている。
モーダルシフトは1999年から開始し、従来からのJR貨物の利用(松本~札幌)に加えて、長距離輸送となる大阪~札幌、東京~札幌の物流拠点間について利用を拡大した。
現在、海外の製造拠点で生産した商品は、船舶によって東京・大阪に到着し、それらを一時的に各地域の埠頭倉庫で保管してから、その後、JR貨物によって札幌や仙台の物流拠点へと搬送する仕組みになっている。
2002年度は、こうしたモーダルシフトを実施した結果、トラック輸送に比べて、CO2の排出量を1 245トン削減することができた。また、物流拠点を見直し、可能な拠点は統合することにより、拠点間の配送を削減する取り組みを行った。
富士見事業所では、固形プラスチック、フィルム系プラスチックなど、同事業所から排出される廃プラスチック材を事業所内で破砕、圧縮減容化した後、同社のJR専用コンテナに収容し、トラックにて最寄り貨物駅である南松本駅へ運搬、JR貨物を利用した複合一貫輸送を行い、川崎の製鉄所で高炉還元材として処理し、2002年度の廃プラスチック回収量は約16トンだった。
この一貫輸送によりトラック輸送と比較して、CO2発生量は約1/7に、輸送コストは約2/3に低減した。
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セイコーエプソン/「サステナビリティレポート2003」で物流強化
2003年07月28日/未分類
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