大日本印刷／200度耐える耐熱ICタグ、金属面対応ICタグを開発

大日本印刷（株）は、オリジナルICタグ「ACCUWAVER（アキュウェーブ）」シリーズに、特殊用途向け高付加価値製品を追加、ラインナップを強化した。
第一弾として、200度までの高温下での保存に耐える耐熱ICタグ「ACCUWAVE-HD-4220」、「ACCUWAVE-HDΦ20」と、金属表面に取り付けても読取可能な金属面対応ICタグ「ACCUWAVE OMH-4230」を開発、9月よりサンプル出荷を開始する。
サンプル価格は、耐熱ICタグ「ACCUWAVE-HD-4220」と「ACCUWAVE-HDΦ20」が単価500円（200個）、金属面対応ICタグ「ACCUWAVE OMH-4230」が単価700円（5000個）。
耐熱ICタグは、ICタグインレットの周りを特殊耐熱樹脂で固めた構造となっている。200度までの高温環境下にさらされる物品への取り付けを可能としたほか、継ぎ目のない樹脂成型品であるため、耐水性、耐薬品性にも優れた高耐久仕様となっている。
乾燥炉を通過する部品の管理や、自動車のエンジン付近など、これまでICタグを取り付けることが難しかった用途にも展開が可能となった。
金属面対応ICタグは、金属表面に取り付けても読取可能なICタグ。金属板に磁界を与えると、その表面に渦電流（渦巻状の電流）が生じ、これによって、与えられた磁界が、打ち消される。
そのため、金属表面上のICタグは、リーダからの供給電力が低下し、動作できないという欠点があった。今回開発した金属面対応ICタグは、こうした金属表面から発生する磁界の影響を無効化する構造を備えた特殊仕様のICタグで、用途が多岐にわたると考えられるため、堅牢なパッケージの採用により、高い耐候性、耐衝撃性を有している。
製品に強粘着材と取り付け穴を有しており、様々な対象物への取付けやぶら下げが可能。