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三井物産/原油輸送用鋼管を約100億円で受注、出荷開始

2003年09月10日/未分類

三井物産(株)はサハリンIIプロジェクトの事業主体である「サハリンエナジー」社から原油輸送用鋼管を総額約100億円で受注し、出荷を開始した。
これらの鋼管はサハリン島北部の原油掘り出し地点からサハリン島南端の原油積み出し施設まで、約800kmにわたる縦断パイプライン用に使用する。直径は20インチと24インチの2種類があり、総重量は約11万トン。
このプロジェクトでは、使用する資機材を出来るだけロシア製のものとすることが義務付けられており、三井物産はロシアの有力鋼管メーカー「ヴィクサ」社と合弁企業を設立し、ロシア製鋼管約5万トン、日本の新日本製鐵社製鋼管約6万トンを供給する。
ロシア製鋼管は2003年末から出荷が開始される計画で、日本製鋼管は既に出荷が開始されており、最初の鋼管が間もなくサハリン島に到着する予定で、鋼管の納入が完了するのは2004年末の予定で、日本とロシアの製品が補完し合って一本の原油パイプラインが建設されることとなる。
新日本製鐵はこのプロジェクトのために山口県の同社光製鉄所内にある鋼管塗装設備を同社関連会社の日鉄防触社と協力して増強し、鋼管外面に防食用の特殊な外面被覆処置を施した上で出荷する。
また、一部鋼管は三井物産の手配でマレーシアでも塗装され、ロシア極東のボストチニー港向けに出荷されるなど、マレーシアも含めた鋼管供給体制を敷いている。
このプロジェクトで要求されている技術水準は非常に高いものがあり、ロシアメーカーに対する品質管理と工程管理では三井物産が全面的に協力し、納期遅延などプロジェクトにとって不測の事態が発生した場合には日本から代替供給するというような供給補完体制を構築した。

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