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大日本印刷/店舗内情報配信システム「ナビゲーションカート」開発

2003年09月10日/未分類

大日本印刷(株)は、スーパーマーケットやショッピングセンターなど大型店舗向け情報配信システム「ナビゲーションカート」を開発した。
「ナビゲーションカート」は、店舗内で利用するショッピングカートにパソコンを搭載し、店内の各所に配置したワイヤレスLANのアクセスポイントから売場情報や商品情報を配信するシステム。
ナビゲーションカートでは、特売情報(店舗側がその日大量に販売したい商品への誘導)、タイムセールス(弊店間際などの特売商品へのタイムリーな誘導。商品の売行を考慮したリアルタイムな対応)、来店客のパソコン操作(タッチパネル)による情報閲覧、売場案内(店舗内の見取図および商品カテゴリの選択による売場への誘導)、ショッピングカートの位置情報による情報配信、商品情報(特に生鮮食料品の産地情報、生産者情報)、おすすめメニュー(来店客の目の前にある商品を使ったメニュー提案)等、必要な商品の案内と売場への誘導する。
ショッピングカートの位置情報は、ショッピングカートに装着したICタグを、売場に設置したICタグ用リーダで読み取ることによって把握する。
例えば、ショッピングカートの位置情報による情報配信では、例えば、ショッピングカートがトマトの売場に近付くと、「トマトの産地情報」「生産者情報」「 トマトを使ったおすすめメニュー」「おすすめメニューを作るために必要なほかの商品の案内」「その材料の売場への誘導などの情報を配信」ができる。
ナビゲーションカートを店舗内情報配信のインフラとして導入することで、タイムリーな提供情報や売場への誘導など、きめ細かい販売促進を、人手を介さずに行うことが可能となる。
ナビゲーションカートの情報配信の仕組み
システム構成
ショッピングカート=タッチパネル付液晶ディスプレイとワイヤレスLANを搭載したパソコンを搭載(カートハンドル部)=カートを個別識別するためのICタグを装着
ICタグ用リーダ=店舗内の各売場に、カートに装着されたICタグを読み取るためのリーダを設置
ワイヤレスLANアクセスポイント=店舗内各所に、ワイヤレスLANのアクセスポイントを配置
コンテンツ配信サーバ=ワイヤレスLANを経由して情報を配信するためのコンテンツサーバを、店舗のバックヤードに設置。
コンテンツ配信サーバには、 カートに装着したICタグに記録されたIDと、カートに搭載したパソコンのIPアドレス、売場に設置したリーダのIDと、コンテンツNo. を関連付けてデータベース化する
店舗内共通情報配信の仕組みは、売場情報や特売情報などの共通情報をワイヤレスLANを利用して、随時、各カートに配信。タッチパネルの操作により、利用者側の操作による情報検索も可能。
個別情報配信の仕組みは、売場のリーダにカートが近付くと、リーダはカートに装着されたICタグのIDを自動的に読み取り、コンテンツ配信サーバに送信。 コンテンツ配信サーバは、ICタグのIDに対応したIPアドレスに対して、リーダのIDに対応したコンテンツを配信する。
ナビゲーションカートの価格は、現状では1台50万円程度となるが、ハードディスクを搭載せず、耐衝撃性なども考慮した、安価な専用端末搭載ショッピングカートの開発も計画している。
同社は、端末付ショッピングカート(または端末単体)、ショッピングカートに装着するICタグ、ICタグ用リーダ、店舗内ネットワークの構築、サーバ設置、データベース構築、コンテンツ制作などをトータルに提供し、大型店舗における新しい情報配信インフラとして提案していく。
商品化の時期は、現在未定だが、来年度以降、実証実験に移行していく計画。

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