大日本印刷／ゼンリンデータコムと提携

大日本印刷（株）（以下：DNP）は、（株）ゼンリンデータコム（以下：ゼンリンデータコム）との提携を強化し、ゼンリンデータコムが生活者向けに提供する「Zmap on net（ゼット・マップ・オンネット）」の仕組みをベースに、DNPの顧客企業向けにカスタマイズして提供していくサービスを新たに開始する。
DNPでは、これまでにもゼンリンデータコムとの提携により、店舗などの拠点案内等の用途で企業のホームページに地図システムの機能を付与するサービスである「e-map」サービスを展開してきた。
現在では、ネットワーク環境の向上と地図システムの認知向上により、インターネットでの地図機能の提供は一般的になり、より高度な機能を持った地図情報サービスのニーズが高まってきている。
「Zmap on net」は、端末側のソフトウェアがインターネットを介してゼンリンデータコムのサーバにある地図情報をオンデマンドにダウンロードして表示するため、スクロールや拡大縮小時に地図を非常に早く描画することができる。
また、サーバには最新の地図情報が用意され、利用者は常に最新の地図を利用することができ、このブロードバンドで常時接続する環境を前提とし、高度な機能を有する地図ASPサービスは現在利用者が急増しており（会員数 約6.5万人：9月現在）、これまでのCD-ROM等によるデジタル地図に代わるものとなってきている。
DNPでは、このゼンリンデータコムの実績ある高度な地図サービス「Zmap on net」を、DNPの企画提案力で顧客企業向けの最適なソリューションとしていく。
自動車業界や不動産業界、引越しなどを行う運送業界など、地図情報のニーズが高い生活者を顧客とする企業向けに、パソコン用のオリジナルソフトウェアとして提供する。
「Zmap on net」の使用権が期限付きで付いたオリジナルCD-ROMをキャンペーンプレミアム用途向けに作成。利用者はCD-ROMからソフトウエアをインストールすると、「Zmap on net」サイトにインターネットで接続し、IDとパスワードを入力すれば、最寄のさまざまな施設等の検索や目的地までのルート検索などの機能を持つ「Zmap on net for PC」のサービスが利用できる。
「Zmap on net」に顧客データを取り込み、営業履歴管理や効率的な顧客訪問ルートの策定などが行え、高度な地図機能を付与した企業向けの独自業務支援システムとして提供する。不動産、金融、自動車販売店などの業界でニーズの高い、詳細な住宅地図データを利用することも可能。
初年度1億円の売上を見込んでいる。