三菱倉庫／航空貨物事業を本格開始

三菱倉庫（株）は、ＩＡＴＡの公認代理店登録を完了、９月８日国土交通省より第二種利用運送の認可を得て、同社名義で航空貨物運送混載事業を本格的に開始した。
同社は３ＰＬに代表される海上輸送・航空貨物輸送等を一体化したグローバルな統合物流を求める顧客ニーズに的確に対応するため、米国・欧州・中国・アジアの４極を中心に展開している海上輸送主体の当社現地法人ネットワークに航空貨物取扱機能をもたせ、独自の陸上・海上・航空輸送サービスを一元的に提供することとした。
グループの国際輸送事業については、１９７０年代以降同社が海上輸送を主体にし、航空貨物は全額出資のユニトランス（株）が担当してきたが、このほど、同社が海上輸送に加え航空貨物の営業も開始し、航空貨物のネットワーク増強を図る。
　
ことし４月、国際輸送事業部に航空貨物チームを新設し、当分の間、集荷営業はユニトランス（株）との二社体制で行うが、近い将来一本化を推進する。
航空貨物取扱機能強化を図る為、海外ネットワークを更に増設し、７月１日に航空貨物主体拠点として欧州三菱倉庫ドイツ支店フランクフルト事務所を開設。
米国では中南部地域での航空貨物営業強化を目的としてナッシュビル事務所を９月１日に開設した。これにより、海外ネットワークは代理店を含め３７ヵ国９４拠点となったが、今後は中国内陸、東欧、南米等での海外拠点の拡充を急ぐ。