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三井物産/仏大手輸送会社と業務提携、共同で物流事業展開

2003年10月02日/未分類

三井物産(株)は、ロジスティクス機能強化による事業基盤拡充を図るべく、兼ねてより物流ネットワークの構築を進めて来たが、フランスの大手輸送会社「ジロー・インターナショナル」社と欧州を中心として共同で物流事業を展開することに合意し、「戦略的提携合意書」に調印した。
ジロー・インターナショナル社は、1934年設立のジロー・ロジスティクス社の運送事業部門が独立して2001年に設立されたもので、一般貨物輸送部門ではフランス最大の輸送会社。
2002年度売上高は545百万ユーロで、欧州12ヶ国に倉庫・事務所を60拠点保有し、従業員は3 850名。また、フランスの通信会社「ユーテル」社及び米国のサービスプロバイダーの「クヮルコム」社と共同で通信衛星を利用した貨物トレーシングサービスを開始する等、高度通信システムを応用した物流サービスも積極的に展開し、物流ハードと物流管理ソフトの両面のバランスが取れた企業。
三井物産は、事業拡大に不可欠な最適物流を推進していくため、ロジスティクスネットワークや各地域でのロジスティクスインフラの整備、強化に取組むと共に、世界各地域で物流事業を行なっているが、欧州においては現地法人である欧州三井物産が主体となって推進してきた。
日系自動車メーカーの欧州進出に際しては、欧州全域を対象とした自動車部品物流と完成車物流を行い、日系製造業各社が中東欧への進出を加速するなかで、ポーランド、ハンガリー、スロバキア等において物流事業を展開を行ってきている。
拡大するロシア関連物流への対応も、仲継基地となるフィンランドの物流会社への投資を拡大するなどの基盤整備に努めより高付加価値サービスを日系製造業各社を中心とした顧客に提供する等、多角的に機能の充実を図ってきている。
今般の提携により、三井物産はジロー社の持つ西欧地域での確固たるネットワークを活用し、既存顧客へのロジスティクス機能の強化が図れると共に、重要地域と位置付ける中・東欧やロシアにおいても、当該地域への展開に非常に積極的なジロー社との提携は、欧州物流戦略推進を後押しするものと考える。
ジロー社側も、鉄鋼、自動車、小売等の同社の欧州有力顧客がアジア、特に中国への生産拠点の移転や同域よりの製品や資材の調達を拡大させて行くに際し、三井物産のネットワークを活用することにより、総合的な複合サービスを提供することが可能となり、ジロー社と三井物産との相互補完関係が有効に機能していく。
両社は既に、日系家電メーカーの中・東欧への進出案件で協働を開始しており、将来的には、三井物産のジロー社への出資も視野に入れながら、総合的な物流複合サービスを共同提供する。

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