住友商事／衣料関連ビジネスの一層の強化に向け事業会社に商権移管

住友商事（株）は、衣料関連ビジネスの全商権を事業会社に移管し、本社は営業戦略の立案・実行、新商品の企画・開発及び事業会社管理に特化する組織改正を実施した。
首都圏の商権は（株）スミテックス、関西の商権は住商テキスタイル（株）に各々移管し、併せ両社の資本金を増強した（スミテックス：０.７億円→８億円、住商テキスタイル：３.５億円→８.３億円）。
スミテックスは従来、住友商事の業務補完・受託会社として主に衣料製品の仕入窓口業務に特化した機能を有していたが、今後は販売機能も併せ持つこととなる。
住商テキスタイルは従来から一部で販売機能も併せ持っていたが、住友商事の商権を全て受け入れることで繊維専門商社としての機能を拡充する。
両社は、顧客のニーズに直接かつ迅速に木目細かく対応できる体制を整え、機動力のある専門商社を目指す。
住友商事は、本社及び事業会社の機能分担を明確化し、業務効率化を推進することで繊維部門のコア事業である衣料関連ビジネスの収益基盤の拡大を図る。なお、非衣料系繊維及び繊維原料関連ビジネスは引き続き本社と事業会社による一体運営を行う。
繊維業界を取り巻く商環境が消費者の嗜好とともに急速に変化する中、住友商事は今回の組織改正により、総合商社として総合的な機能発揮を担う本社と、専門商社として小回りを利かせた機能（商品の企画提案、製造、物流等）発揮を担う事業会社との両輪体制を固め、こうした環境変化に的確に対応していく。