日産自動車／「キャラバンCNG車（圧縮天然ガス自動車）」発売

日産自動車（株）の関連会社である(株)オーテックジャパンは、キャラバンのバンにCNG車（圧縮天然ガス自動車）を設定し、10月2日より全国一斉に発売した。
「キャラバンCNG車(圧縮天然ガス自動車)」は、主に都市内配送等の近距離輸送向けに、環境への配慮を求めるユーザーニーズに対応するモデルとして発売する。
「KA20DE」ガソリンエンジンをベースに燃料供給装置にマルチポイントインジェクション方式を採用し、従来の同型CNGエンジンに対して約10％の出力向上を実現している。
排出ガス性能はCNG化にあわせて排気システムを見直したことにより、八都県市低公害車指定制度で「超低公害車」の指定を取得している。
また、旧型(E24型)キャラバンでは、荷室内に搭載していたガス燃料タンクを、全て床下搭載（容量126L：47.5L×2本、31.8L×1本）としたことにより、ベース車の優れた積載性をそのまま確保している。
天然ガスはメタンを主成分としており、NOx(窒素酸化物)、CO2(炭酸ガス)、CO(一酸化炭素)等の排出量が少ないクリーンなエネルギーとして注目を集めている。
また、世界各地で産出され埋蔵量も豊富なため、将来的にも安定した供給が可能と見られている。日産自動車グループでは、天然ガスを石油代替エネルギーの一つとして、またその環境保全性に着目し、高性能なCNV車の研究開発を行っている。
また、経済産業省など、国や地方自治体による購入補助（77万円）が適用される。