積水化学工業／合わせガラス用中間膜事業で中国進出

積水化学工業（株）高機能プラスチックスカンパニは、自動車向け合わせガラス用中間膜の大幅な需要増が見込まれる中国に、中間膜の製造および販売の新会社、積水中間膜（蘇州）有限公司を設立、今秋より生産工場の建設を開始した。
競合他社に先駆けて進出し、需要地生産による顧客サービスを向上させることで、中国市場での優位性を強化し、世界シェアの拡大をはかる。
中国の自動車生産台数は急拡大しており、２００３年度には４００万台超と世界第４位の生産大国となる予定。今後も、世界の自動車メーカー各社の進出に伴い、自動車生産台数は順調に増加する
見込み。
さらに２００４年度には中間膜を使用した合わせガラスを、農業用以外の全ての自動車に搭載することが法制化される予定で、約８，０００トンと推定される中国の中間膜の市場規模は、飛躍的に拡大する（年率７％以上）見込み。
需要が急拡大する中国市場において、競合他社に先駆けて進出することによって市場での優位性を強化し、中国におけるシェアの拡大を図り、約５割を占める中国市場での自動車用中間膜の同社シェアを拡大、６割超を目指す。
■新会社の概要
商号：積水中間膜（蘇州）有限公司
（英文）Sekisui S-LEC（Suzhou）Co. Ltd
事業内容：合わせガラス用中間膜の製造・販売
所在地：中華人民共和国江蘇省蘇州市新区泰山路２５号
資本金：１２，５００千US ドル（約１５億円）
出資比率：積水化学１００％
生産能力４，０００トン／年
面積敷地面積２３４，０００㎡、建屋面積７，０００㎡
役員：董事長江夏雄二
（積水化学高機能プラスチックスカンパニー中間膜事業部長）
董事兼総経理堀裕一（積水化学より新会社に出向）
従業員：約６０名
スケジュール：
２００３年４月会社設立
２００３年１０月工場建設開始
２００４年１０月生産・販売開始