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日本電気、日立製作所/流通業界向けXML-EDIの接続実証実験成功

2003年10月29日/未分類

日本電気(株)と(株)日立製作所は、(財)流通システム開発センターが2002年度調査研究事業として開発した、インターネットを利用したXML-EDIを実現するための流通業界におけるメッセージ交換方式「メッセージ交換手順ガイドライン」、および標準メッセージ形式「JEDICOS-XML メッセージ」(注1)に準拠した接続実証実験に初めて成功した。
現在の流通業界を取り巻く情勢は、消費減退による売上低減、消費者ニーズの多様化、国際企業の進出など厳しい環境にあり、こうした環境を乗り切るためには、自社内に加え取引先を含めたバリューチェーンの構築と、全体を通した業務の最適化、グローバル化が求められている。
このバリューチェーン構築実現のために、従来のEDIに比べて通信コストを大幅に削減でき、柔軟性の高いシステムの構築可能な「インターネットを利用したXML-EDI」へのニーズが高まっている。
NECと日立では、このたびの接続実証実験の成功により、「メッセージ交換手順ガイドライン」および「JEDICOS-XML メッセージ」が実業務に適用可能であることを確認した。NECと日立は、「メッセージ交換手順ガイドライン」および「JEDICOS-XML メッセージ」を活用したシステムの提案活動を積極的に推進していく。
「メッセージ交換手順ガイドライン」は、電子商取引分野における国際標準仕様のメッセージ交換方式「ebXML MS(メッセージングサービス)」および「ebXML CPA(相互通信規約)」に基づき、流通業界で必要とされる機能の絞込みや、企業間での遵守項目を規定したもの。
また、「メッセージ交換手順ガイドライン」や「JEDICOS-XML メッセージ」は、日本チェーンストア協会や繊維ファッションSCM推進協議会などの各団体において、推奨メッセージ交換方式や、各業界のXML-EDI標準を作成するための基盤として活用することが表明・期待されている。
実証実験は、「メッセージ交換手順ガイドライン」に完全に準拠したもの。実証実験では、NECの「BizEngine(ビズエンジン)」および日立の「Cosminexus(コズミネクサス)」を基盤製品として活用している。
インターネットを利用したメッセージ交換方式は、電子商取引分野における国際標準仕様のメッセージ交換方式である「ebXML MS」を採用。また、ネットワーク上でのセキュリティを確保するために、データ暗号化技術「SSL」を利用したメッセージ交換を行なった。
2001年度および2002年度に流通システム開発センターが開発した標準メッセージ形式「JEDICOS-XML メッセージ」のうち、商品マスタ・発注・入荷予定・請求・支払案内の計5種のメッセージを使用し、業務的な流れを検証。
2002年度の調査研究事業ではオプション項目となっている、アプリケーションレベルでのメッセージ確認までの動作の流れを検証した。

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