郵船航空サービス(株)の平成16年3月期中間決算短信(連結)の経営成績は下記の通り。
当中間期の概況
当中間期中における世界経済は、懸念されていたSARS禍やイラク戦争による影響が軽微にとどまり、緩やかな回復基調となった。
米国経済は、減税等景気浮揚政策の効果等による個人消費の堅調さに支えられ、いわゆる「雇用無き」状態ながらも回復基調を維持しているが、一方で、欧州経済の足許は、総じて、ユーロ高による輸出や生産への下押し圧力が強い上に、内需が冴えず、いまだ低迷状態にある。
アジア経済は中国経済の伸びが引き続き堅調であり、また、日本経済は、米国経済の回復と中国をはじめとするアジア各国の活発な経済状況に触発され、電子部品やデバイス工業を中心に生産や輸出が持ち直す兆しをみせる等底打ち感も出て、総じて景気回復の裾野が広がっていると思われる。
航空貨物業界は、世界的な景気の回復基調を受け、中国関連を軸として旺盛な需要があり、ITバブルの後遺症から抜け出して急速に活況を取り戻した前年同期と比べても、総じて同等、もしくはそれ以上の推移をみせた。
わが国の航空貨物業界も、デジタル家電や化学品関連、装置・機械関連等の堅調な荷動きにより、当中間期の輸出入量は前年同期をやや上回った。
このような環境下、同社は、国内外のグループ各社との結束の下、高度化する顧客のニーズに合致した安全かつ高品質な物流サービスを提供するべく、当年初に上海や韓国において新法人が業務を開始する等、世界各地においてオペレーション体制やシステムの整備・充実を図り、販売拡大に努めた。
その結果、当中間期における同社グループの航空貨物取扱量は、国内・海外ともに総じて堅調な実績となった。
その結果、当中間期の連結業績は、営業収益は58 980万円(前年同期比16.6%増)、営業利益は3 039百万円(同6.3%増)、経常利益は3 216百万円(同3.9%増)となった。
通期の見通し
米国経済の緩やかな回復基調は、比較的慎重な見方によっても明年前半までは続くであろうと言われており、これに加えて、中国等アジアの活況にも牽引され、当下半期の世界経済は、総じて回復傾向を強めるものと思われる。
円高の影響やイラク情勢の行方、原油価格の動向等の不確定要因はあるものの、同社の業績もこのような世界経済の流れにのって堅調に推移すると思われる。
通期の連結業績見通しは、営業収益は当初の計画を若干上回る117 000百万円、営業利益は当初計画とおりの6 200百万円、経常利益は当初計画を若干上回る6 400百万円、当期純利益は当初計画を8%上回る3 900百万円を見込んでいる。
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郵船航空サービス/平成16年3月期中間決算短信(連結)
2003年11月23日/未分類
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