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西濃運輸/平成16年3月期中間決算短信(連結)

2003年11月23日/未分類

西濃運輸(株)の平成16年3月期中間決算短信(連結)は下記の通り。
当中間期の概況
当上半期におけるわが国経済は、堅調な米国・アジア向けの輸出やそれに支えられた生産の好調で回復基調にあるものの、個人消費、設備投資の本格的な内需回復には至らなかった。
貨物自動車運送業界は、国内貨物総輸送量の減少が続く中、顧客の物流コスト削減にかかる運賃値下げ要請は依然として強く、また自動車運行の安全管理、環境保全対策強化などのコスト増加要因も重なって厳しい経営環境が続いた。
グループは収益力の回復、改善を図るため、グループを挙げて運行システム改革を中心とする経営の合理化によるコスト削減に取り組むとともに、収益性の高い商業小口混載貨物のシェア拡大を基軸とした新3ヵ年計画「商業小口貨物No.1計画」を策定し、事業の中心を国内商業小口貨物の輸送に置いて営業を展開した。
同一経済圏(輸送距離200km以内)を移動する100kg以下の貨物獲得推進による物量確保と遠距離貨物(輸送距離700km以上)の運賃是正および重量の是正による適正運賃の収受を柱とする収入確保に加えて、スピードと効率性の高い運行オペレーションの推進による幹線輸送の合理化を進め、人件費、高速道路通行料、用車料などの運行コストの削減ならびに抑制を図った。
また、7月1日には引越事業の一部を会社分割して引越専門会社のセイノー引越(株)を新たに設立した。
引越事業を別法人とすることで収支を明確にして経営合理化を進め、競争力の強化を図る。
一方、物品販売事業においては自動車販売が排ガス規制強化、景気回復の兆しを背景にトラック、乗用車ともに堅調に推移した。
この結果、当中間期の売上高は2 027億8百万円(前年同期比2.2%増)、営業利益は47億90百万円(前年同期比49.5%増)、経常利益は98億86百万円(前年同期比16.1%増)となった。
中間純利益は前年中間期において計上したセイノーグループ厚生年金基金解散に伴う特別利益(15億42百万円)が当中間期においてはなかったため、前年同期比14.0%減の60億77百万円となった。
セグメント別の状況
①輸送事業は、貨物取扱量の減少と運賃単価の下落により、売上高は1 452億98百万円(前年同期比0.1%減)となったが、主にコスト低減で営業利益は22億62百万円(前年同期比31.4%増)。
②物品販売事業は、買い替え需要によりトラック販売、乗用車販売ともに堅調に推移し、売上高は469億30百万円(前年同期比6.3%増)となり、営業利益は14億54百万円(前年同期比69.1%増)。
③情報関連事業は、売上高は26億29百万円(前年同期比9.6%減)となり、営業損失は1億3百万円。
④その他の事業は、売上高は78億49百万円(前年同期比33.2%増)となり、営業利益は12億45百万円(前年同期比26.3%増)。
通期の見通し
下半期も、引き続き厳しい経営環境が予想され、貨物自動車運送業界も、環境保全対策費用の増加、貨物自動車運送事業法等の改正施行による競争の進展は、今年度国内貨物総輸送量の4年連続の減少予測とともに事業者の経営を一段と圧迫するものと予想している。
こうした経営環境のもとではありますが、一方では現に貨物自動車で運ばれている貨物量は年間54億トンに達すると推定されており、これに対して同社の年間輸送量は前期実績で1 061万トンに過ぎない。
グループは、こうした膨大な貨物を取り込むべく、経営方針で述べました基本方針ならびに新3ヵ年中期経営計画2年目の「商業小口貨物No.1計画」を着実に実行し、引き続き経営効率の向上と利益体質の確立に努める。
通期の業績は、売上高4 130億円(前期比0.9%増)、経常利益210億円(前期比0.7%増)、当期純利益130億円(前期比4.6%減)を予定している。

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