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東陽倉庫/通期営業利益6割減

2009年05月13日/決算

東陽倉庫が5月13日発表した2009年3月期連結業績によると、売上高212億1100万円(前年同期比4.6%減)、営業利益4億3700万円(60.8%減)、経常利益4億3100万円(60.3%減)、当期利益2億6900万円(55.2%減)となった。

2008年8月に稼動した名古屋北営業所大口倉庫(愛知県丹羽郡大口町)は、新規顧客の獲得、既存顧客との取引の拡大など、順調な立ち上がりを見せている。だが、名古屋港を中心に取り組んでいる港湾運送業、国際複合輸送業については、経済環境の悪化もあり取扱量が大幅に減少した。

事業別にみると、物流事業の倉庫業務については、期中前半は取扱いが堅調に推移したが、期中後半からは、企業の生産調整が一段と進んだことなどにより、倉庫貨物取扱高は、229万5000トン(0.1%増)、保管貨物期中平均月末残高は、15万トン(4.0%増)となった。同部門の売上高は44億7300万円となり、前期に比べて4500万円(1.0%減)となった。

港湾運送業務は、建築資材や食品等の輸入貨物の取扱いが減少したこと、期中後半から急激な円高などにより、輸出貨物の取扱いが大幅に減少したことにより、港湾貨物総取扱高は232万9000(12.7%減)とった。売上高は34億6300万円となり、前期に比べて3億900万円(8.2%減)。

陸上運送業務は、新規貨物の獲得があったものの、消費物資や輸出貨物の伸び悩みなどにより、陸上運送取扱高は210万9000トン(3.1%減)。この結果、売上高は、88億5700万円となり、前期に比べて4億1700万円(4.5%減)となった。その他の物流業務については、物流管理業務が微増となったものの、航空貨物の取扱いが燃料高や円高の影響により大幅に減少した。この結果、同部門の売上高は29億4500万円となり、前期に比べて2億4000万円(7.5%減)となった。

次期の見通しは、2008年8月に稼動した名古屋北営業所大口倉庫、ことし4月に増築工事が完了したスーパーマーケット向けの物流センター(愛知県東海市)など内陸設備を期中全般にわたり最大限稼動させるとともに、国際複合輸送業務の拡大などに注力する。2008年3月に施設を取得した市川営業所の減価償却費の減少が見込まれ、収益力向上につながる見込み。

次期の通期業績予想は売上高200億円、営業利益7億円、経常利益7億円、当期利益4億円を見込んでいる。

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