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三井物産/中国蘇州市に商社機能を持つ総合物流会社設立

2003年12月29日/未分類

三井物産(株)は、中国国家レベルの開発区である蘇州工業園区に輸出入貿易商社型総合物流会社である蘇州三井国際物流貿易有限公司(本社:中国蘇州市、資本金:500万米ドル、董事長:采野進、以下:蘇州三井国際物流貿易)を設立する。
蘇州三井国際物流貿易は、三井物産と蘇州物流中心有限公司がそれぞれ50%を出資しているが、外資系企業としては初めて100%の経営権を取得している。
更に、これまで中国の法規制上、販売型外資企業では持ち得なかった保税区外での自己名義での輸出入貿易権を持ち、国際・国内物流はもとより第三者の貨物の中国国内物流と保管・軽加工・分包・小口配送等の総合物流サービスを提供することが可能であり、中国に進出する日系企業を中心に、商流・物流に関してその受け皿として機能を発揮することが出来る。
中国はWTO加盟後、流通に関しては2005年以降開放することを約束していますが、中央政府はこれに先行して三井物産に対し特別に参入を認めた。
今後は、一般倉庫に加え、危険物・低温倉庫も建設することで、蘇州・上海を中心とした華東地区において伸張が著しい半導体・液晶関連の特殊薬品、ガス、部材なども取り扱う予定。
また、貨物については蘇州税関での電子通関を利用することにより混雑する上海での滞貨を避け迅速な輸入通関が可能で、従来通関に5日程度かかっていたものが2日に短縮される。
貨物の輸送状況についてもオンライン検索ができるなど客先の利便性も向上し、同社の在庫機能を利用して客先へのJustinTime配送も可能となる。
蘇州三井国際物流貿易は、原材料の商流・物流に留まらず、これまで三井物産が培った与信・債権管理機能を活用し、客先のニーズに基づく人民元決済による中国国内販売、および客先製品の輸出にも関与できる体制を整える予定。
同社は、中国全土での分公司設立が可能であり、今後、加速する取引先の中国進出を睨み、華東だけでなく中国全土にその活動拠点を広げ全国展開を図り、合成樹脂部門で既に設立済みのエンプラ・オレフィン関連の販売会社である三井塑料貿易(上海)有限公司や液晶関係フィルムの加工会社である三井電子薄膜(蘇州)有限公司とも有機的に連携しつつ、幅広い分野で中国市場を効率的に開拓していきます。初年度売上目標は200億円、3年後には500億円を目指す。
新会社設立・経営については、三井物産の合成樹脂部門が中心となり行うが、取扱商品(経営範囲)は合樹関連のみでなくニーズに基づき幅広く対応する。
三井物産では、蘇州三井国際物流貿易の機能を最大限に活用し原料・製品を含めた複合的調達スキームを確立することにより客先のニーズに応えるとともに、現地企業とのパートナーシップを強化し、中国内外での販売拡大に繋げていく。

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