（株）日立製作所は、香港の日系インターネットコンテンツ会社SokNetPlanningLtd.(以下：ソクネット)とe－マーケットプレイスの情報提供サービスで協業することに合意した。
今回、第1弾として、日立のe－マーケットプレイス「TWX-21」において、中国の華南・華中地域の電気・電子部品サプライヤー情報を提供するサービスを、1月20日から開始する。
本サービスは、日立が運営するe－マーケットプレイス「TWX-21」に、ソクネットが運営する中国の華南・華中地域の電気・電子部品サプライヤーおよび部品の情報提供サイト「reversetrade.com」(リバーストレード・ドットコム)とを連携させることで、「TWX-21」のユーザーが「reversetrade.com」を通じて、中国の華南・華中地域のサプライヤーや、そのサプライヤーが生産している部品の情報などを容易に検索することが可能となる。
これにより、安く部品調達を行うことが可能となるほか、「TWX-21」のユーザーが中国において現地生産している場合に、製造地に近い現地サプライヤーからの部品供給が図れるため、原価低減や納期短縮などが可能となる。
世界の製造拠点として注目される中国の華南・華中地域は、中国の国内総生産で約4割を占める地域。その地域に進出した日系企業では、安く確実に部品を調達したいというニーズが高まっているが、中国での現地調達を実現するためには、効率よく中国の部品ベンダーに関する情報を集め、評価していくことが重要となる。
「TWX-21」は、電気・電子製造業を中心として、16 100社が参加している国内最大級のe－マーケットプレイスであり、EDI(受発注などの電子データ交換)や生産情報共有、間接材集中購買サービスなどのさまざまなサービスを提供している。
また、香港で唯一の日系インターネットコンテンツ会社であるソクネットは、毎年中国各地で開催されている電子部品調達見本市のコンセプトをもとに、日系企業の為の電子部品調達サイトWebサイト「reversetrade.com」を1998年にサービス開始した。
中国に進出した日系企業が電子・電気部品を簡単かつスピーディに調達可能とするため、中国華南・華中地域の約50 000社のサプライヤー情報の検索や部品の公開見積サービスなどを提供している。
今後は、中国の華南・華中地域の電気・電子部品サプライヤー情報提供サービスに続いて、ソクネットが中国で積み上げてきた部品調達に関するサプライヤーとの折衝や契約時のノウハウを「TWX-21」ユーザーに提供するサービスなどを両社で検討していく。
