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住友商事、森田化学工業/リチウムイオン電池材料事業会社、中国に設立

2004年02月12日/未分類

住友商事(株)は、森田化学工業(株)と共同で、中国江蘇省張家港市に於いて、リチウムイオン電池用の電解質を製造・販売する事業会社を設立した。

リチウムイオン電池は、他の2次電池であるニカド電池やニッケル電池と比較し、優れた特性と高い信頼性を持っているため、携帯電話、ノートPC、デジタルカメラ向け等に、現在、世界で年間12億個(約3千億円)が使用され、同分野の機器の需要増に伴い、年率20%以上のペースにて市場を拡大している。

リチウムイオン電池は主に日本メーカーにより、生産されていたが、1990年代末頃から韓国メーカーが、2000年初頭よりは中国メーカーも生産を開始し、大規模な設備投資を実施して、シェアを伸ばしてきている。

今後は、携帯電話やノートPC等、リチウムイオン電池を使用する機器の分野で、中国への生産シフトが急速に進み、中国メーカーの台頭と併せて、同国が一大生産拠点となる可能性が高い。

リチウムイオン電池用の電解質製造に使用する‘六フッ化リン酸リチウム’のメーカーは世界でも森田化学工業を含め、日系企業の3社のみ。

住友商事と森田化学工業は、新会社設立により、中国国内の需要増に呼応した供給体制をいち早く確立し、競合他社に先行して中国に製造拠点を確保する。これにより、製造コストを下げ、原料(蛍石と呼ばれる中国に偏在した資源鉱産物から製造される)の安定確保を図る。

住友商事は、森田化学工業と共に、新会社の設立を通じてリチウム電池業界でのビジネス基盤の強化を行い、同電池用電解質の分野で業界首位の地位を築き、電池材料ビジネスの更なる拡大を図る。

新会社概要
新会社名称:森田化工(張家港)有限公司
業種:リチウムイオンの電解質製造及び販売
資本金:US$3百万
株主構成:森田化学工業70%
住友商事30%(内中国住友商事会社6%)
設立場所:中国江蘇省張家港市
スケジュール:会社設立2004年1月末日
操業開始:2004年7月(予定)

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