大日本印刷（株）は3月、ICタグを使った物品管理システムの即時導入を可能としたキット「ACCUWAVERスターターキット」の販売を開始する。
キットは、ICタグ内蔵ラベル、ICタグへのエンコード（情報書き込み）機能を備えたラベルプリンタ、ハンディ型リーダ、製品管理ソフトからなるシンプルな構成となっており、規模の大小を問わず、幅広い用途に適用可能。
価格は1セット90万円、サプライ品を含めて年間1億円の売上を見込んでおり、導入企業での商品、部材、消耗品といったアイテムの入出庫管理、在庫管理、棚卸管理をより簡単に行えるようになる。
同社は、ICタグを使ったソリューション提案を検討しているSI企業や、自社の在庫管理などへのICタグ導入を検討しているメーカー・流通業向けの開発キット「ACCUWAVERスタディキット」を2001年より販売しており、累計で約100セットを販売している。
今回、販売を開始する「ACCUWAVERスターターキット」は、同社が販売するICタグキット第2弾となり、より本格的なICタグシステムを、簡単に導入出来るようにすることで、ICタグの普及促進を狙っている。
「ACCUWAVERスターターキット」構成
・ICタグ内蔵ラベル
カードサイズ（54×86ミリ）のICタグが150枚、ミニサイズ（35×18ミリ）のICタグが150枚付属します。搭載ICチップは、Philips社のI-CODESLI（13.56MHz）。附属のハンディ型リーダライタを使用した場合の読取距離は、7～8cm程度。
・小型ラベルプリンタ
ICタグ内蔵ラベル（カードサイズ、ミニサイズ）の表面へのプリントと、ICタグ部へのエンコードを同時に行えます。エンコードデータは、附属の物品管理ソフトに自動的に登録される。
・ハンディ型リーダライタ
バーコード読取機能付ICタグリーダライタ。入庫、出庫、棚卸、返品のモードを有し、これらのモードを選択してICタグのデータを読み取り、読取結果を附属の物品管理ソフトに登録することができる。
・物品管理ソフト（動作環境：WindowsR2000、XP）
ICタグ登録、入庫管理、出庫管理、在庫リスト表示、返品処理、プリンタ制御（印字、ICタグエンコード等の機能を有している。
