東レ（株）グループは7月1日、フィルム加工事業の総合力強化・拡大を図るべく、国内フィルム事業の再編を行う。
東レが82.5％出資する子会社の東洋メタライジング(株)と、東レ100％出資の子会社である東レ合成フィルム(株)の2社を統合すると共に、東レ(株)の包装用フィルム事業の販売業務を統合新会社に移管し、東洋メタライジング社を存続会社とする「東レフィルム加工（株）」を設立する。
東レグループは今回の統合再編を機に、ベースフィルムから先端フィルム加工製品までの一貫営業・技術開発体制を構築し、東レ本体と新会社の緊密な連携を通じて、よりマーケットに密着した総合ソリューションビジネスへの転換を図る。
東レグループの先端フィルム加工製品の中核拠点となる新会社は、成長著しい情報通信分野を最重点領域とし、末端市場ニーズの情報把握力、新規テーマ・新規顧客開拓力及び新商流構築力の向上によって“先端材料の拡大”を推進し、フィルム加工製品事業の育成拡大を図る。
新会社概要
社名：東レフィルム加工（株）
事業内容：
(1)各種合成樹脂フィルム・シートの製造・加工・販売
(2)各種フィルム加工(コーティング、蒸着、メッキ等)製品の製造・販売
設立：平成16年7月1日
資本金736百万円(東レ(株)93％
代表者：滝田祐二(東レ出身)
本社：東京都中央区
工場：三島工場(静岡県三島市)、福島工場(福島県岩瀬郡)、高槻工場(大阪府高槻市)、中津川工場(岐阜県中津川市)
従業員数：約580名(予定)
売上高：平成16年度計画350億円
(東洋メタライジング、東レ合成フィルム、および東レ包装用フィルム事業の合計)
平成21年度目標1 000億円
