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ソニーグループ/販売・製造・物流の統合新情報システム「CLOVER」稼動で在庫3割圧縮へ

2004年05月19日/未分類

ソニーマーケティング(株)(以下:SMOJ)、ソニーイーエムシーエス(株)(以下:EMCS)、ソニーサプライチェーンソリューション(株)(以下:SSCS)、ソニー株式会社の4社は、日本国内でのソニー製品の市場競争力強化のため、販売店での実売に即応し、販売、製造、物流のオペレーションの高度な連携を支える新しい情報システム「CLOVER(クローバー)」を稼動した。

これにより、柔軟な商品供給体制を目指して、実売に即応した「デマンドチェーンマネジメント(DCM)」を導入する。

消費者の価値観や嗜好が多様化する中、個人消費の変動はますます激しくなっており、最終顧客の消費動向にフォーカスした販売手法・体制、および必要なタイミングでの商品供給を可能とする製造、物流体制が求められている。

今回、ソニー(株)とグループ3社は、日本国内における、販売、製造、物流を統合した新しい情報システム「『CLOVER」を稼動し、実売に即応したDCMオペレーションを開始する。

これにより、顧客の満足度向上、販売機会損失の極小化、流通およびメーカーの在庫削減を図るとともに、ソニーグループとしてエレクトロニクスビジネスの拡大を目指して、下記内容の実現に注力する。
(1)流通とのコラボレーションによる、実売に基づく精度の高い販売予測作成
(2)店頭販売状況や流通在庫をリアルタイムに把握、それに基づく生産供給体制
(3)メーカー在庫に加え、生産計画に則った精度の高い納期回答
(4)メーカー在庫を最小化するロジスティクスシステムの構築
(5)販売動向の急激な変化などに対応するための「週次マネジメント」の拡大

この新オペレーションの導入により、4社合算で年間約140億円のコスト削減と、国内の在庫を約3割圧縮するなど、ソニーグループが進める「トランスフォーメーション60」での営業利益目標に貢献し、日本での導入を皮切りに、今後海外オペレーションでも導入を進めていく。

デマンドチェーンマネジメントの特徴
■販売(SMOJ担当)
流通とのコラボレーションに基づく、販売店での実売・在庫情報、様々な販売促進活動等を勘案した販売シミュレーションにより、精度の高い需要情報作成を実現し、販売戦略および商品戦略に見合ったマーケティング活動を可能とする。
販売店への商品納期回答の即時性と、商品納入時期の精度アップを可能とし、店頭での販売機会損失を極小化する。
■製造(EMCS担当)
従来SMOJが管理していた在庫も含め、EMCSが生産した商品についてソニーグループ内の在庫を一元管理する。
セル生産のフレキシビリティを活かすとともに、新たに時間単位の生産計画、進捗管理を行うことにより、必要な数量を必要なタイミングで生産する体制をめざす。
即時性と精度の高いSMOJの商品納期回答の基礎となる、時期、数量の商品供給情報を提供する。
■物流(SSCS担当)
販売と製造をつなぐロジスティクスのプラットフォームを構築し、倉庫に在庫を持たないスルー型オペレーションを実現し、商品を市場へ迅速に送り、販売機会損失の極小化とメーカー在庫圧縮の両立をサポートするとともに、倉庫スペースをはじめとした固定費を削減する。
リアルタイム/24時間稼動体制を整え、情報共有によって、より精度の高いシミュレーションに基づく最適な輸配送を可能にする。

DCM(DemandChainManagement:デマンドチェーンマネジメント)=最終顧客の需要動向を起点として、一貫した販売生産物流体制を構築し、効率を追求する手段。

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