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ヤマタネ/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月24日/未分類

(株)ヤマタネの平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

当期の連結業績は、物流部門がやや低調であったことから、売上高はほぼ前年並みの650億18百万円(前期比0.3%減)。しかし、営業利益は物流部門以外の部門においてすべて前期を上回る実績となったことから、40億35百万円(前期比9.1%増)、経常利益は支払利息の減少(前期比△1億22百万円)等により24億60百万円(前期比26.5%増)となった。

当期純損益は、更なる財務体質健全化のために、損失を先送りせず財務リスクを前倒しで処理して、経営基盤を強化する方針で対処したことから、減損会計の早期適用による減損損失(21億17百万円)、販売用不動産評価損(6億68百万円)を特別損失に計上し、23億92百万円(前期は純利益7億円)の純損失となった。

セグメント別の概況
物流部門
物流効率化の顧客ニーズに対応し、物流アウトソーシング(一括外注)受託業務を積極的に推進したが、荷主企業からの物流コスト削減の要請や荷主企業の入替え等により倉庫保管料収入は54億39百万円(前期比5.7%減)、荷役料収入は28億93百万円(前期比0.3%減)、港湾運送取扱料収入は21億80百万円(前期比4.0%減)、陸上運送取扱料他収入は46億12百万円(前期比5.9%減)と全般的に低調となり、物流部門の売上高は151億26百万円(前期比4.5%減)となった。この結果、営業利益は19億74百万円(前期比10.2%減)。

食品部門
コメ卸売販売は、コメ不足による価格の高騰やBSEの影響による外食産業の売上減少から販売数量が伸びず、無洗米を含む精米販売数量は7万1千玄米トン(前期比4.5%減)、玄米販売数量は5万3千玄米トン(前期比12.5%減)となり、合計では12万4千玄米トン(前期比8.0%減)。しかし、販売単価の上昇もあり、食品部門の売上高は374億30百万円と前期比1.7%の減少にとどまった。営業利益は、採算性の向上につとめた結果、2億57百万円(前期比77.1%増)となった。

情報部門
「ストックテイ君」(ハンディターミナル棚卸システム)の用途・利用拡大や新規顧客獲得に注力する一方で、棚卸代行業務への本格的な取組みを開始した。また、企業の合併にともなうシステム開発等の需要が増加し、情報部門の売上高は57億36百万円(前期比19.8%増)となり、営業利益は7億46百万円(前期比20.0%増)となった。

不動産部門、証券・金融部門(省略)

次期の見通し
今後のわが国の経済情勢は、輸出、設備投資を中心とした国内民間需要の増勢により、景気の緩やかな回復が継続する見込であるが、一方でデフレ基調が続くなか中東情勢による海外経済の不安定要因も払拭されないことから、不透明な状態が続くと思われる。

同社グループに関連する業界も、物流業界は、国内貨物輸送量の減少傾向が続く見通しであり、コメ卸売業界は、流通制度改革の進展動向、あるいは16年産米の作況動向等の変動要因がある。

厳しい業務環境の中にはあるが、グループ3ヵ年計画の完遂に向けて、上述の重点施策を着実に実行することによりまして、経営の効率化、収益力の強化、企業価値の向上をめざす。

平成17年3月期の連結業績予想は、売上高690億円(前期比6.1%増)、経常利益29億円(同17.9%増)、当期純利益14億円(前期は23億92百万円の当期純損失)の達成を目標としている。

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