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山九/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月24日/未分類

山九(株)の平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

3PL(一括物流)、3PM(一括メンテナンス)など、引き続き各事業分野の専門性を生かした事業展開を進めるとともに、高成長の続く中国への進出企業に対して積極的な営業展開を図るなど、事業拡大に向けた施策を協力に推進した。

また、経営の効率化をさらに推し進めるため、昨年7月に従来の事業本部制から事業/エリア・マトリックス制へ組織変更を実施し、現場力の強化に努め一層のコスト低減を図ってた。

その結果、当連結会計年度における売上高は、事業縮小中であります建設事業の完工高減少があったが、物流事業が好調に推移したことなどにより、3 219億80百万円と前連結会計年度比0.6%の増収、営業利益は92億8百万円と15.0%の増益、経常利益は77億26百万円と32.0%の増益、当期純利益は36億68百万円と64.2%の増益となった。

セグメント別の状況
物流事業
鉄鋼・石油化学関連各社からの構内物流合理化要請が続いているものの、中国を中心とした輸出入作業の増加および3PL(一括物流)新規作業の獲得などにより、売上高は2,344億54百万円と前連結会計年度比6.0%の増収、営業利益は61億42百万円と7.3%の増益。

機工事業
大型設備工事が完成したことおよび3PM(一括メンテナンス)の拡大などがあったが、石油精製・石油化学関連各社における大型定期修理工事(SDM)が小規模な年にあたり作業量が減少したため、売上高は1 257億89百万円と5.2%の減収となった。しかし、営業利益は大型設備工事の完成等により、28億64百万円と15.5%の増益となった。

その他事業
建設事業が縮小過程にあるため、売上高は238億46百万円と16.8%の減収となったが、不採算工事の減少および間接経費の削減等が進んだことにより、営業損失は40百万円と4億15百万の改善となった。

次期の見通し
今後の経済情勢は、堅調な輸出入や企業収益改善に伴う設備投資に支えられ、緩やかな景気回復基調の継続が予測されるが、原料・素材価格の急騰、円高懸念およびデフレ傾向の継続など、先行き予断を許さない状況が続くものと考えられる。

お客様各業界は、好調な輸出に牽引され生産量は高水準で推移すると考えられるが、原材料の価格高騰などにより、事業の効率化などコスト削減施策の推進が今後も続くものと想定され、同社連結グループを取り巻く経営環境は楽観できないものと予想される。

お客様の効率化・合理化要請に的確に応えるべく、3PL(一括物流)・3PM(一括メンテナンス)を中心とした提案型営業を積極的に展開し、物流・機工事業の拡大を推進する。

また、高成長の続く中国に対し、山九グループとして現地での拠点展開や営業戦略を一元的に構築し、中国物流サービスの開発提供、新たなお客様の開拓を進め、ニーズ・変化に対し、グループが持つ提案能力、高品質のサービスをタイムリーかつ機動的に提供するなど、収益力向上を進め、企業体質の更なる強化を図っていく。

その結果、次期の連結業績見通しは、売上高3,300億円、経常利益80億円、当期純利益42億円を予想している。

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