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SAPジャパン/「SAPR/3」の後継製品「mySAPERP」市場投入

2004年05月24日/未分類

SAPジャパン(株)は、ERPで中核製品である「SAPR/3」の後継製品として、「mySAPERP(mySAPEnterpriseResourcePlanning)」を7月より日本市場にて出荷する。これにより、これまで12年間SAPジャパンが提供してきた「SAPR/3」は次世代ERP「mySAPERP」へと世代交代する。

従来のERPシステムは社内のバックエンド業務に焦点を置き、企業内部のビジネスプロセス効率化やコスト削減に貢献してきたが、今日のグローバルな競争環境下において、経営上の優先課題は単なる効率化から、いかにして持続的成長を確保するかに移りつつある。

この環境変化を受けて、企業の事業基盤たるERP製品を、効率化を重視したものから企業の成長を支援するものへと進化させ、SAPは、「mySAPERP」を開発した。「mySAPERP」は、これまでSAPR/3が提供してきた企業内部の効率化に加えて、以下のようなメリットを企業にもたらす。

1.変化適応力:
今日のビジネスプロセスは、企業内外にまたがって行われることがほとんどであり、それを支える企業システムも複数から構成される。このような異機種環境を前提としながらも、企業は自社の強みを経営に生かすために常にビジネスプロセスを見直していく必要に迫られている。mySAPERPではこれまでの20000社以上への導入経験をもとに開発された25業種対応の高品質なアプリケーションと、OSやデータベースなどに非依存の柔軟でオープンな統合プラットフォーム「SAPNetWeaver」を同時に提供することで、自社が強みをもつ既存システムを生かしつつ、それ以外の部分の効率化を進めていくことが可能となる。

また、環境変化に対応するため、ビジネスプロセスの変更が生じた場合も、「mySAPERP」のオープンなプラットフォームおよびアプリケーションが、統合のコストを最小限に抑えつつ柔軟かつ迅速に新たなビジネスプロセスを実現する。

2.経営管理能力:
企業の経営幹部が描いた成長戦略を確実に実現していくには、ビジネスの現状をリアルタイムで把握し、それを受けて行った意思決定を実行環境に迅速に反映させる仕組みが必須といえる。

従来のERPは、単体製品としては、業務実行環境のみに範囲が限られていたため、マネージメントの意思決定を実行へとつなげる支援がなかった。「mySAPERP」ではデータを統合管理するためのデータウェアハウス、企業戦略を個別業務にまで反映させる経営管理ツール、そして厳格さを増す一方の今日のコンプライアンス要件に対応するためのコーポレートガバナンス支援ツールが提供されるため、経営トップ層は企業外部から求められる業務の透明性を確保しつつ、経営戦略を効果的に企業組織に伝えていくことができるようになる。

3.ユーザのIT利用環境支援:
企業の成長のためには、従業員の能力最大化は欠かせない要素と言える。SAPは今後、一部の特定ユーザのためだけの環境ではなく、全てのユーザを対象とした業務実行環境をERPにおいて提供していく。

具体的には、SAPとSAP以外の環境を含めてユーザの操作環境を統合するエンタープライズポータル、従業員の役割に応じたユーザインターフェースの再構築、特殊な画面ではなく普段使い慣れている最終帳票イメージでのビジネスプロセス実行を可能とするPDF形式でのInteractiveForm、そして、従業員それぞれの責任範囲において例外事象が発生した場合にそれをポータル上に自動配信する機能などが「mySAPERP」に用意されている。

これらによりERP環境に頻繁にはアクセスしないような従業員であっても、必要な情報は全て自動的に配信されるため、迅速に次のアクションへと繋げていくことができます。また、「mySAPERP」には、RFIDへの対応を可能とした次世代ビジネスプロセスに適応した機能を追加している。

4.TCO削減と柔軟な導入:
mySAPERPでは以上のようなビジネスメリットを得るために既存システムを一括して全面的に置き換えていく必要はない。SAPNetWeaverにより既存システムとSAPシステムの統合コストを最小限に抑えながら、企業が必要とする順番・範囲で段階的に導入を行うことが可能。

「mySAPERP」は企業の事業基盤としてのERPを、効率化・コスト削減重視から成長支援重視へと再定義するもので、今後のSAPの製品戦略の大きな柱となり、アーキテクチャとしては、EnterpriseServicesArchitecture(ESA)に基づくオープンな統合アプリケーション・プラットフォームであるSAPNetWeaverをその土台として開発されている。ESAのメリットを最大限に活かしていくために「mySAPERP」は「SAPNetWeaver」と強固に融合されている。

「mySAPERP」は、従来同様、SAPジャパン、もしくはパートナー各社より販売され、「SAPR/3Enterprise」のメンテナンスを2012年まで継続して行う。既存の「SAPR/3」の顧客企業を対象としたアップグレード、業界や地域、また、大企業・中堅企業を問わず「mySAPERP」のさらなる浸透を図っており、2005年末までに200社以上の受注を目標としている。

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