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タカセ/平成16年3月期決算短信(連結)

2004年05月26日/未分類

タカセ(株)の平成16年3月期決算短信(連結)の経営成績は下記のとおり。

国内物流は下期にヒット商品の好影響を受け音楽映像商品の取扱が堅調であったことや、保管業務新規顧客を獲得したこと、航空貨物取扱が増加したこと、によるプラス要因があったが、全般的に収受料金低下の影響を受け、また輸入物流部門の低迷もあって、連結営業収益は前期と比較してほぼ横這いである0.1%減の125億23百万円となった。

一昨年6月末を基準日として実施した、関連会社への社員の転籍や早期退職優遇措置を柱とする構造改善施策の効果が顕著に現われ、また作業の生産性向上に取り組んだ結果、原価・経費の削減を実現した。

運送子会社において排ガス規制に対処するため保有自動車を買い替えたことにより減価償却負担が増加したという原価増要因があったが、連結営業利益は前期と比較して75.7%増の5億48百万円となり、連結経常利益は前期と比較して116.6%増の4億89百万円となった。

特別損益は、特別利益に投資有価証券売却益19百万円を計上し、特別損失には運送子会社拠点の整理縮小に伴う割増退職金19百万円、海上コンテナ輸送業務を行なってきた子会社の咸臨運輸(株)の事業を中止したことに伴う株式評価損35百万円を計上したために、連結税金等調整前当期純利益は4億48百万円となった。

これは割増退職金を特別損失に計上したため大幅損失となった前期に比較して6億9百万円の増加となっており、繰延税金資産を計算し法人税等調整額1億27百万円を計上して、連結当期純利益は2億42百万円となり、これは前期の純損失1億27百万円と比較して3億70百万円の増加となった。

主要各部門の状況
国際-国内物流を一貫しての輸出品に関するすべての物流収入を輸出物流部門とし、国内での保管・配送を含む輸入品に関するすべての物流収入を輸入物流部門、国内生産品の国内での物流業務の収入を国内物流部門として、それぞれ営業収益を計上している。

輸出物流部門の連結営業収益は、中国進出企業の工場設備輸送や香港などアジア向け輸出が増加して、7億39百万円と前期に比較して7.7%の増収となっている。

輸入物流部門は、依然として価格低落や個人消費不振の影響が残り、営業力の強化による新規顧客の獲得や既存顧客の物流需要の掘り起こしに努力したが、連結営業収益は29億44百万円となって、前期に比較して4.2%の減収となった。

国内物流部門の連結営業収益は、主力とする音楽映像分野において、ネット配信の影響などで音楽産業全体の市場規模が縮小するなか、夏以降、底固いヒット作に恵まれたことによって取扱数量が堅調に推移した。

音楽映像分野以外では、音響製品や工具関連の新規保管顧客の獲得ができたが一部既存国内顧客向け取扱量の減少もあって、国内物流部門全体では前期に比較して0.5%増収となる88億1百万円を計上した。

なお、単独の主な営業収益は次のとおり。
輸出物流収入7億78百万円対前年30.4%増
輸入物流収入23億56百万円対前年2.9%減
国内物流収入86億88百万円対前年1.4%増

通期の見通し
素材価格の上昇、為替や長期金利の動向、いまだ本格回復とはいえない個人消費の動向など、いくつかの懸念要素が考えられるが、方向として企業業績の改善、設備投資の増加等により日本経済の一層の回復が期待されるものと考えている。

物流業界も、徐々に輸送・保管の物量にも停滞を抜け出す動きが見られるようになったが、顧客の物流コスト圧縮の要請と業者間の過当競争による料金低下という厳しい環境は変わらないと考えている。

このため、新たな海外事業戦略の推進、情報システムを活用した新規顧客の獲得と物流業務の生産性向上・効率化、運送業務の扱い商品拡大と体制強化に注力して、業績の向上をはかり、連結営業収益は126億円、連結経常利益は5億20百万円と予想している。

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