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マルハチ村松/トレーサビリティシステムをSAP「cFolders(cフォルダー)」で実現

2004年06月20日/未分類

(株)マルハチ村松とSAPジャパン(株)は、マルハチ村松において、社内のみならず社外も含めたトレーサビリティ(履歴管理)を更に高めるシステムが稼動開始したと発表した。

天然調味料や機能性食品素材を主力商品とするマルハチ村松は、1999年9月に基幹系システムとしてSAPR/3を導入し、決算業務の迅速化やリアルタイムでの経営情報の把握、社内での情報共有化を実現している。

また、SAPR/3の導入により、原料の仕入れから製品の出荷までを迅速に遡及することが可能になり、社内におけるトレーサビリティも確保していた。

今回は、食品業界への安全や安心に対する要求やJAS法改正に伴う水産物に原産地表示義務化への対応、そして、食の信頼性の更なる向上を目的とし、SAPの製品ライフサイクルを管理するアプリケーション「mySAPPLM」の一部機能である「cFolders(cフォルダー)」を食品業界では、初めて導入した。

マルハチ村松は「cFolders(cフォルダー)」の機能を利用して、ダシの原材料である鰹節などの納入業者が原料(魚や加工)に関する情報を直接入力できるようにした。

納入業者は、鰹節の産地やロットをはじめ、船名、加工履歴、入荷日など原料の素性や加工情報をウェブを通じて送り、マルハチ村松のcFolders上に保存する。

直接入力できない業者には、品質納品カードの入庫伝票への添付を義務付けている。

SAPcFoldersに保存される製品の属性情報は、SAPR/3と定期的に同期がとれているため、マルハチ村松の従業員が普段使用しているSAPR/3の画面から情報を呼び出すことが可能になった。

これにより、製品の属性に対する問い合わせに回答するまでの時間が大幅に短縮され、顧客への迅速な対応が可能となった。マルハチ村松は、トレーサビリティの精度を高めるとともに、「食の安全性と信頼性の更なる向上」を図っている。

マルハチ村松では、本年6月より、品質保証課を品質保証部として拡大し、これまで以上に顧客に対し品質の高い商品の提供を目指す。品質保証部が、SAPcFoldersを利用したトレーサビリティ拡大の取り組みに対しても積極的に推進し、すぐに対応できる納入業者から段階的に協力を促し、2005年末までには主力業者約100社の品質情報をウェブ化し、より迅速なトレーサビリティの実現を目指す。

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