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アビームコンサルティング/アジレント・テクノロジーへOracleEBSを導入、SCM関連を6ヶ月で安定稼動

2004年07月11日/未分類

アビームコンサルティング(株)は、オラクル社製のERPパッケージ、「OracleEBS」を、アジレント・テクノロジー(株)に6ヶ月間という短期間で導入を完了、安定稼働期に入ったと発表した。

これにより、アジレント・テクノロジーは正確な需要予測が可能になり在庫の大幅な削減が可能となった他、製品リードタイムが最大で、導入前の約20%に短縮化された。

アジレント・テクノロジーは、主に電子計測機器、半導体部品などの開発、製造、販売が事業の中心であり、1999年にヒューレット・パッカード社から独立、グローバルで61億ドル、国内で753億円(2003年)の売上をもつ業界大手の企業。

主力製品である電子計測器などの製造の際に必要となる部品は、平均的な製造業よりも多く、約1000~1500種類が必要となり、その構成も複雑なものだが、HPからの独立当時は、全世界36の工場で別々の部品を使い、それぞれが別のシステムを稼働させており、非効率なサプライチェーン体制に問題があった。

また、グローバルでの情報共有の仕組みがない、継続的にメンテナンスしなければならないアプリケーションが400以上もあるなどHP時代には見えなかった問題が独立により表面化した。

このような環境のなか、今回のシステム導入は、世界規模の業務プロセスの共通化とシステム統合による、部分最適から全体最適への変化を目的とし、2001年にスタートしたプロジェクトで、アビームコンサルティングは、グローバルでコンサルティング業務を担当したデロイトコンサルティングとの協力関係のもと日本国内での導入を担当した。

世界35ヶ国の拠点全て、30,000人以上のユーザーを対象にOracleEBSの導入を実施した今回のプロジェクトは世界的に見ても他に類を見ない程大規模なもので、①グローバル共通の標準業務フローをOracleEBSの機能にあわせ、拠点独自のプロセスを極力排除する②各拠点を複数のフェーズに分け段階的に導入するという2つの導入アプローチを軸に導入を進めた。

日本は2003年3月にプロジェクトがスタート、わずか6ヶ月で導入が完了、3ヶ月の試験運用を経て2004年1月に安定稼動を確認した。

日本国内において、サプライチェーンで必要となる開発・受注・計画・購買・生産・物流の6つの業務、約20のモジュールを6ヶ月という短期間で導入できた理由は、先行して導入を実施した拠点の知識やテンプレートを効率的に活用したことがあげられる。

今回のERP導入により、正確な需要予測が可能になったことから、3~6ヶ月毎であった中期需要予測が1ヶ月毎に、また1週間毎の需要予測見直しが可能となり、在庫が大幅に削減された。

また、世界の全拠点での情報が一気通貫で共有可能となったことから、電子計測器のボックスタイプ製品で、54日から17日、計測システムでは80日から17日へと製品リードタイムの短縮化に成功、またITコストを以前の約半分におさえることが可能となった。

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