伊藤忠商事（株）はオマーンシッピングカンパニー（オマーン政府出資の会社）、（株）商船三井とともに、新造LNG（液化天然ガス）船保有・運航の合弁会社（OryxLNGCarrierS.A.）を設立することに合意した。各社の出資比率は、オマーンシッピングカンパニー60％、伊藤忠商事20％、商船三井20％。
オマーンは自国の海運業の発展を目指しており、自国のLNGプロジェクトを背景として、特にLNG船保有・運航事業に力を注いでいる。
本合弁会社は、オマーン政府により昨年7月に（株）川崎造船に発注したLNG船（モス型：145,000m3）を引き受け保有・運航する。
現在、オマーンでは既存のオマーンLNGプロジェクト（オマーンLNG社）に次いで、新規のカルハットLNGプロジェクト（カルハットLNG社）がオマーン政府主導で推進されており、本プロジェクト（最大生産能力約370万トン/年）は既にプラント建設を開始しており、2006年に初出荷の予定。
伊藤忠は本年6月30日に、カルハットLNG社とLNGの長期売買契約を締結しており、FOB（積地受渡し）にて2006年より20年間、年間約70万トンのLNGを購入する。
上記売買契約のLNG輸送のため、上記3社の合弁会社（OryxLNGCarrierS.A.）の保有するLNG船を長期傭船し、日本と海外のガス需要家へLNGを販売する。
