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日本郵船/エコシップ運用試験開始

2004年08月29日/未分類

日本郵船(株)は8月26日、船舶用としては世界最大級の風力発電装置を搭載した自動車運搬船「アンドロメダリーダー」(Andromeda Leader総トン数:62,200トン)の完工引渡しを受け、風力発電装置の運用試験を開始する。

船内のディーゼル発電量を節減することでCO2の排出量を削減するほか、船体の安定を図るバラスト水を半減して海水汚染を最小限に抑えるなど環境に配慮した工夫がされており、エコシップとして注目されている。

発電装置は直径4メートル、高さ4.5メートルの巨大な風車型(直線翼垂直軸型風車)。風速25メートルで航行中は約30キロワットの発電能力を持つ世界最大級の装置。日本郵船が2002年から日本飛行機(株)と共同開発したもので、東海大学の関和市教授の協力を得た。

この風力発電で得られる電力は貨物倉庫の照明に使用されるが、風がなく十分な発電量を得られないときは、電源をディーゼル発電機に切り替えられるようになっている。

アンドロメダリーダー(Andromeda Leader)概要
総トン数:62,200トン
全長:199.9m
航海速力:20ノット
車両積載台数:6,400台(基準車換算)
バラスト水対策:従来の海水バラストに加え、約3,000トンのコンクリート製固定バラストを採用し、車を満載した状態におけるバラスト海水の量を、従来の同社自動車運搬船の約50%に減らす。

風力発電装置概要
風車の形式:直線翼垂直軸型
風車面積:18m2(直径4m、高さ4.5m)
最大出力:約30kW(風速25m/s)

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