住友商事（株）は、中国吉林省の省都、長春市に住友商事（中国）有限公司長春事務所を開設した。
中国は、昨年10月の中国共産党第16期三中全会にて、東北地区の旧工業基地振興政策を決定し、住友商事は、昨年末以降、数度に亘り東北三省へ調査ミッションを派遣し、ことし3月には、平沼副社長を団長とするミッションの派遣も行い、ビジネスの可能性を多角的に検討してきた。
3月末には、仙台で開催された「日中経済協力会議2004」のために来日した東北三省の各省・市政府トップとの交流も行ってきた。
開設した住友商事（中国）有限公司長春事務所は、東北三省では、大連、瀋陽に次ぐ3番目の拠点となり、中国全土における営業拠点は本事務所を加えて13ヶ所となる。
また同事務所のスタッフは、4人（内日本人の駐在員は1名）で、今後、自動車部品生産、完成車物流など、自動車関連のビジネスを中心に注力していく。
住友商事は、長春市において、同市の最大の企業である中国第一汽車及び宝鋼集団との合弁による自動車専用のコイルセンター「長春一汽宝友鋼材加工配送有限公司」建設中で、今秋には稼動予定の同コイルセンターとの連携も図っていく。
