(株)あらたの平成17年3月期中間決算短信(連結)の主な内容は下記のとおり。
中期的な会社の経営戦略
大手有力小売業の広域にわたる多店舗展開に対応していく為に「精度の高い物流機能をローコストで運営できる物流センターの建設」、「地域の消費者に満足を提供できる商品品揃え機能の構築」に積極的に投資していく必要性がある。
全国卸として良質なチェーンストアの期待に常に応えながら、総合卸売業として流通に貢献できる機能を所有し、「情報化し流通システムの中心的な存在」としての地位を確立したいと考えている。
重要な卸売機能であるマーチャンダイジング、物流、情報処理機能の高度化に加え、全国マーケットを対象とすることにより、オリジナル商品開発などメーカー機能への可能性を検討していく。
このような新たなビジネスの創造を推進することにより、周辺異業種である食品卸、医薬品卸に対して、拮抗できる企業体質を確立していく。
会社の対処すべき課題
同社グループが総合卸売業としての機能を構築するための課題は、以下の4点に集約できると考えている。
①チェーンストアの広域出店に対応し、質の高い均一な卸売機能を安定的に提供する。
②全国情報を一元管理することにより情報の質を向上させる。
③企業規模の拡大により間接部門コストを低減し、LCO(ローコストオペレーション)経営を志向する。
④専門知識を有する人材育成のため、組織的、時系列的な教育を実践する。同社グループは中間流通業として小売業、メーカーに対して総合卸機能を効率・効果高く提供することより、継続的に消費者に満足を与え、流通全体の最適化の実現を図っていく。
経営成績
同社グループが属する化粧品・日用品雑貨業界は4月からの消費税総額表示による値上がり感による消費マインドの減退と9月の台風上陸の多発などによる客足の低迷などで、チェーンストア売上高が前年割れをしており必ずしも個人消費の伸びを感じられない展開となった。
こうした中、同社は平成16年4月1日に完全子会社4社および完全孫会社1社と合併統合し、全国的に均一なサービスの提供と、統一した人事制度の下で適材適所な人員体制をとって業績の向上を進めた。
また、平成16年8月1日に家庭用品卸の(株)木曾清を株式交換によって完全子会社化し、一層のカテゴリーの充実を図ったが、前連結会計期間に計上した連結調整勘定償却額1,847百万円が償却完了のため今期は計上されていないこと等により、当中間連結会計期間における同社グループの売上高は211,219百万円(前期比2.4%減)、経常利益1,537百万円(前期比67.2%減)、中間純利益731百万円(前期比78.5%減)となった。
通期の見通し
平成16年下半期の経済見通しは、企業体質の強化が進み、雇用情勢の若干の回復等も予想され、民需中心の回復が続くものと見込まれる。
化粧品・日用品雑貨業界は、地域経済の回復が今一歩遅れている状況下、下半期の地域経済における個人消費マインドの大幅な向上は見込めない見通しであり、引き続き業績については予断を許さない状況である。
同社グループはカテゴリーごとの地域売上戦略を推進し、国内最大の市場である関東地区、関西地区に経営資源を投入して業績の拡大を図っていく。
以上によって、平成17年3月期の連結業績は、売上高423,000百万円、経常利益3,000百万円、当期純利益1,500百万円を見込んでいる。