日本貨物鉄道(株)は選ばれる輸送機関を目指し、コンテナ列車のスピードアップ、翌日配送体制の拡大、大型コンテナネットワークの拡充等に取り組み、最近における景気回復やモーダルシフトの進展を背景として、東京~九州間にコンテナ列車を新たに1往復運転するなど輸送力の増強を柱にしたダイヤ改正(3月1日実施)を行う。
これらによるコンテナ輸送力の規模は、JR貨物発足以来最大となり、要望の強い東京・福岡間に列車を新たに1往復運転する。
要望がとくに強い九州発着の輸送力増強のため、東京貨物ターミナル駅と福岡貨物ターミナル駅の間に新たに1往復のコンテナ列車を運転する。
特に上り列車は、初めての東京翌朝着の列車となり、九州発輸送サービスのバリエーションが広がる。
東海道線の1300トン(26両編成)コンテナ列車を増発し、関東~関西間の輸送力を増強する。
北陸線に初めて1100トン(22両編成)コンテナ列車を運転し、金沢貨物ターミナル駅~大阪貨物ターミナル駅間の輸送力を増強する。
コンテナ列車を長編成化し、輸送力を増強し、停車時間の見直しを行うなど、主要都市間を結ぶ列車の輸送時間を短縮する。
30ft級大型コンテナやISO規格のタンクコンテナの輸送ネットワークを拡大するため、上吊式の大型荷役機械(トップリフター)を増備する。
トップリフターは、東福山駅に新たに配備するほか、北九州貨物ターミナル駅には架線下荷役用のトップリフターを増備する。
また、金沢貨物ターミナル駅・秋田貨物駅・宮城野駅に配備している総重量20トンのISOコンテナ対応のトップリフターを総重量24トン対応に取替え、増大する大型コンテナの輸送需要に応える。
これにより、大型コンテナ用荷役機械の配備駅は全国で52駅となる。
春のダイヤ改正にあわせ、大型コンテナ輸送用のコキ200形式貨車を17両、汎用のコキ106形式貨車212両を増備し、コンテナは引き続き、背高タイプの20C形式を200個、通風タイプのⅤ19B形式コンテナを1,000個、汎用両側開きの19D形式を2,000個、汎用で側面・妻開きの19G形式を1,800個新製する。
コンテナ列車のスピードアップをはかり、大型コンテナの輸送ネットワークを拡大する。
東海道線・根岸線の鶴見駅~根岸駅間のけん引トン数(1100トン)を新形式機関車の投入により初めて1200トンとし、輸送力の増強及び貨車運用の効率化を行う。