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三菱電機/携帯電話向け三次元都市地図配信技術開発

2005年02月06日/未分類

三菱電機(株)、(株)エヌ・ティ・ティ・ドコモ、(株)パスコの3社は、総務省からの委託研究開発の中で、インターネット接続サービスを用いて携帯電話に三次元都市地図およびGISデータを配信する技術を開発した。

関連して、三菱地所株式会社の協力により、東京丸の内地区でこの技術を用いた歩行者ナビゲーションの実証実験を実施する。

実証実験の概要は、2月7日・9日・10日の3日間、東京丸の内地区にて、モバイル端末を多用するビジネス世代(20~30代)を被験者に、配信システムを組み込んだ実験用携帯電話端末に三次元都市地図やルート案内情報、及びビル名称等のGISデータの配信を行い、目的地までの道案内を実施し、道案内等の動作、視認、使用具合等を確認し、従来の携帯ナビにはなかったリアルな三次元都市空間表示による観光・歩行者ナビゲーションシステムの実用化に向けた検証を行う。

地図情報を表示して道案内などのサービスを行う場合、平面地図よりも立体的な三次元地図表示を行う方が視認性に優れている。

しかし、ウェブサイト上で三次元描画を行う際に多く用いられているVRML3形式の三次元地図では、平面地図に比べてデータ量が数十~数百倍と膨大で通信速度や端末のデータ容量が不足することから、携帯電話への配信サービスを実現した例はなかった。

そうした背景から、総務省の委託研究「次世代GISの実用化に向けた情報通信技術の研究開発」の中で技術開発し、実証実験を行うこととなったもの。

本実験では、市販の三次元都市地図の中から必要な情報を選別し、圧縮配信する独自方式に基づくデータ配信用ソフトウエアと携帯端末上で動作するソフトウエアを開発。これにより携帯電話利用者に対して平面地図では表示が困難であった空間表示による道案内などの新しいサービス提供に必要な三次元都市地図の配信・表示が可能となった。

例えば、交差点における案内では現在地周辺の風景と同じ景観を写し出して指示するので、見えたとおりの分り易い道案内ができるようになる。

情報提供サービス用の三次元地図データベースを生成する際、元となる市販の三次元都市地図を解析し、道案内の場合であれば目印になり易い角の建物や駅の入口といった、用途に応じた建物や道路などの地物の重要度を評価し記録する処理を行い、実際の情報提供サービスでは、目印となる建物を優先的に表示することができる。

配信対象の携帯電話端末の処理能力を特定することで、最適なデータ量を自動算定し配信する伝送処理技術を開発し、端末の処理能力に見合う最適なデータを配信する。

三次元都市地図の表示データとして多くを占める建築物情報のうち、建物の外観の窓枠の並び方のパターンといった、人が建物を識別する際に目印とする情報を、単純な文字列情報に置き換えて表現することによりデータ量を削減し、通信負荷を削減できるようにした。

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