日本郵船(株)は、フジサンケイグループが主催する第14回地球環境大賞において「日本経済団体連合会会長賞」を受賞した。
地球環境大賞は、「産業の発展と地球環境との共生」を目指して、環境保全活動に貢献している企業、自治体、大学、市民グループなどを表彰するもの。
表彰式は、4月14日に明治記念館に行われる予定。
今回の受賞は、同社独自の基準「NAV9000」に基づく、船舶の安全運航と環境保護の徹底(環境リスクの回避)、ならびに環境先進技術の積極的な開発と導入が高く評価されたもの。
例えば2004年8月に就航した自動車運搬船(通称:エコシップ)は、風力発電装置を搭載し運用試験を開始した。
また、船体の安定を図るバラスト水を半減させ、生物多様性問題に配慮するとともに、輸送効率も向上させている。
さらに、風力発電装置搭載船とは別の、風圧抵抗低減船型を導入した船型のエコシップも順次就航している。
同社は、自社保有の「社船」より船主から借りる「傭船」が多くなっている現状を踏まえ、船主や船舶管理会社に対する独自の安全・環境基準「NAV9000」を制定し、同社自らが実施する会社や船舶の監査などを通じてコミュニケーションを円滑に行い、船主、船舶管理会社、乗組員の皆さんと連携して海難事故やトラブルの未然防止に努め、成果をあげている。