ヤマト運輸（株）は4月1日、純粋持株会社体制への移行を行う。
同社グループは、平成17年3月で終了する、「新生進化3か年計画」のもとで、グループ経営を推進するためにグループ内の事業再編、コーポレートガバナンスの変更、事業フォーメーションの確立、ネットワークの再構築を行い、すでにロジスティクス事業、フォワーディング事業、引越事業などを分割し、それぞれ子会社へ承継させている。
事業再編の最終段階として、現在ヤマト運輸内で行っているグループ全体の「意思決定・監督機能」とデリバリー事業の「執行機能」を明確に分離し、経営のスピードを高め、より株主の視点に立った事業評価や経営資源の配分を行うなど、グループ経営体制を一層強化することを目的にデリバリー事業を分割し、純粋持株会社体制へ移行する。
純粋持株会社へ円滑に移行するため、4月1日より疑似的な組織（疑似持株会社の本社機能としての「グループ経営戦略本部」と事業運営機能としての「デリバリーカンパニー」）を新設する。
今後は、ことし4月からスタートする「ヤマトグループレボリューションプラン2007－ヤマトグループ新価・革進3か年計画－」の達成に向け、各事業の自立を推進し、それぞれ飛躍的な成長と高効率な経営を目指す。
実施事項
準備会社の設立
社名：ヤマト運輸分割準備株式会社
所在地：東京都中央区銀座2-16-10
資本金：設立時10,000,000円発行株式数200株
（授権資本40,000,000円、発行株式総数800株）
設立時期：平成17年3月31日（予定）
取締役小倉康嗣（社長就任予定）※他の取締役は後日決定
監査役後日決定
新会社の事業計画平成18年4月1日より、現行ヤマト運輸（株）のすべての事業を承継し、営業活動を開始する。
純粋持株会社体制への移行
移行日：平成18年4月1日（予定）
移行方法：会社分割（物的吸収分割）によりすべての事業を「ヤマト運輸分割準備株式会社」（平成17年3月31日設立予定）に分割する。
純粋持株会社の概要
商号：ヤマトホールディングス株式会社
（英字表記）YAMATOHOLDINGSCO.,LTD.
事業目的：子会社株式を所有することにより、その事業活動を支配・管理することを目的とする。
概略スケジュール（予定）
平成17年5月中旬：取締役会で分割契約書承認
平成17年6月下旬：定時株主総会で分割契約書承認
平成18年4月1日：会社分割により純粋持株会社へ移行
※現ヤマト運輸(株)はヤマトホールディングス(株)へ、ヤマト運輸分割準備(株)はヤマト運輸(株)に社名変更する。
疑似持株会社の組織運営および人事
変更日：平成17年4月1日
変更内容
．疑似持株会社の本社機能としての「グループ経営戦略本部」と事業運営機能部門としての「デリバリーカンパニー」を新設する。
イ．デリバリーカンパニー「常務執行役員会議」（疑似取締役会）を新設する。
ウ．新たに選任予定の社外取締役をメンバーの中心とした「指名報酬委員会」を新設し、グループ会社の取締役の指名、報酬に関する事項を協議し、ヤマト運輸の取締役会に提案を行う。
人事
グループ経営戦略本部長木川真（6月下旬取締役就任予定）
デリバリーカンパニープレジデント小倉康嗣
