(株)西友は平成17年12月期第1四半期財務・業績の概況(連結)を発表した。
経営成績(連結)の進捗状況では、第1四半期の連結業績は、2,344億円、経常損失72億円、四半期純損失80億円となった。
小売業全体が厳しい状況にある中で、同社においても売上高構成比が大きい食品の価格競争の激化や早期に展開を始めた春物衣料の不振などにより売上高、差益高が前年を下回る厳しい結果となった。
差益率は政策的にチラシ掲載商品の価格強化などを行った結果として前年を下回ったが、集客力が向上し4月は客数がほぼ前年並みに回復している。
食品などの新製品の集中的な売り込みや住居用品の新生活キャンペーンでは目標を上回る実績を上げることができ、着実に販売力は改善してきた。
5か年計画による経営構造の変革は着実に進んでおり、スマートシステム(店舗情報システム)導入時にはシステムへの不慣れもあったが、1年以上が経過した約30店舗の3月次既存店売上高は未導入店舗に比べて平均で約3%上回っており、今後、さらに多くの店舗で効果が見込まれる。
昨年11月に改装を行った新座店は1月以降も前年を10%程度上回っており、2005年度は既存店の改装を進めると共に、魅力ある価格の継続と季節のイベントを大切にすることで計画の達成を目指す。
業績予想に関して、第1四半期は厳しい結果となったが、店舗システム変更の効果が徐々に表われるなど4月の業績は回復し、品揃え改善による住居用品の回復、販売費と一般管理費の削減などにより、中間期及び通期の業績予想は達成する見通しとみている。