アイログ（株）は、運輸業界特有の顧客要求に対してフレキシブルなソリューションを提供する「ILOG Power Ops(TM)」（以下：Power Ops）シリーズの「ILOG Transport PowerO ps(TM)」(以下、TPO)を提供開始する。
ILOG Transport Power Ops（TPO）は、運輸、輸送業におけるロジスティクス、特にトラック・ルートなどの輸配送計画ならびにスケジューリングに特化したソリューションで、3PL事業者、小売業者、日用消費財メーカーなど複雑な輸配送計画作成を必要とする企業を対象としている。
TPOを利用することで、スケジュール作成、キャリア（運送業者）選択、混載手配といった各プロセスを連携させることができるため、ユーザ指示に即した詳細な計画を作成することが可能になる。
また、従来は手作業で計画を作成するか、倉庫、集積所、配送の管理を個別で行わなければなりませんでしたが、プロセスを連携させることで一貫した輸配送計画と実行ができるようになる。
輸配送計画作成は、混載配送、チャーター輸送などの輸送手段の選択や、タリフに沿った車輌選択など輸送モードの選択、クロスドッキングやプーリング、個別集配貨物輸送などの詳細なプラニングができる。
またその際には、倉庫のフォークリフトの数や車輌出口の数、さらには動員できる作業員数などについて、分単位でインタラクティブなシミュレーションをすることができ、TPOは、輸送計画作成にあたって発生していた無駄な作業の軽減、コスト削減を可能とし、ひいてはサービスの向上と、全体の収益性の向上を支援する。
Power Opsは、最適化、視覚化、BRMSのアイログの3製品群に加え、顧客アプリケーションのアーキテクチャ用にこれらの製品間の連携を定義し、コード開発を軽減するPower Ops特殊コード、アイログのプロフェッショナル・サービス（コンサルティング部門）のナレッジと製品メソドロジから構成されるソリューション。
Power Opsでは、最適化エンジンが業界や顧客企業におけるさまざまな制約条件を基にスケジュールやプランニングデータを算出し、視覚化製品がそのデータを基に分かりやすいGUIを作成することで業務活動のモニタリングを可能にし、さらに、BRMSが稼動中の制約条件の変更を即座かつ容易にシステムに反映することを可能にする。
従来の業界特化型パッケージ・アプリケーションによるITシステムは、導入段階ではカスタマイズが必要とされ、また運用段階においては各種調整や予期できない変更等によって、人の手によるチューニングなどが必要となり、これらが企業にとって大きな負担となっていた。
コンポーネント製品とナレッジ、メソドロジから成るPowerOpsを活用することで、こうした作業にフレキシブルに対応することが可能となり、これまでカバーされていなかった範囲あるいはレベルで、業界特有の個々の実務に即したプランニングからスケジューリングまでが可能になり、ITシステムのTCOの削減が実現できる。
アイログは今後、他の業界にも同様の特化型ソリューションを展開し、業界特有のニーズに対応していく予定。
