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大日本印刷/ICタグを使った手袋製造の生産管理システム開発

2005年10月23日/未分類

大日本印刷(株)と、(株)DNP西日本、ヨークス(株)は、ICタグを使って手袋製品の進捗状況をリアルタイムに確認できる生産管理システムを開発し、10月よりヨークス本社の製造工場で運用を開始した。

ヨークスは、ファッション手袋、スポーツ手袋、ホームソックス、セーターほかニットウエアの製造販売を行っている。従来、その製造工程管理手法は、注文毎に印刷された製品伝票に、作業者が手書きで各工程の作業完了時に記入するというもので、1日の作業が終了して製品伝票が回収されるまで、製造の進捗状況を把握することができなかった。

また、進捗状況を確認するのに、多くの時間を要しており、今回、手袋の製造を行っている本社工場で、リアルタイムに進捗状況を確認するとともに、注文に応じた最適な進行管理を目的として、ICタグを使った生産管理システムを導入した。

システムは、顧客からの注文内容に応じて、必要な材料や工程、納期、担当者などの情報を管理者用端末に入力し、製品伝票、作業指示書、ICタグを発行する。これらは、同一の製造番号によって関連付けられており、一つのファイルに収納され、工程間で受け渡しされていく。

作業担当者は、各工程の作業開始時と終了時に、工場内に設置したICタグリーダにICタグをかざし、タッチパネル式のモニターに表示されているすべての作業工程の中から、これから行う工程を選択するだけで、リアルタイムの生産管理が行える。

品目毎や作業担当者毎に、現在どの工程にまで進んでいるかなど、作業の進捗状況をリアルタイムで確認することができ、工場全体の生産状況を一覧で閲覧が可能になり、作業の遅れなどを早期に把握し、納期にあわせた最適な進行管理が行える。

簡単な操作であるため、ICタグやシステムの知識が無い作業担当者でも、簡単に進行状況のデータの入力が行える。

DNPは、ヨークスの生産管理システムの機能拡充や他工場の展開を支援していくとともに、今回開発したシステムや運用ノウハウを基に、他のメーカー企業に向けて、ICタグを活用した生産管理や工程管理の提供を進めていく。

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