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SAS/小売業界向けにRFID支援強化

2005年11月23日/IT・機器

米国SAS Institute Inc.は、「Better Management LIVE2005」において、小売業界におけるRFID(無線ICタグ)導入関連事業への取り組みについて説明した。またSASは、同業界における現在と将来のRFIDの導入戦略を理解するために、主要な小売業の顧客やビジネスリーダーとの会談も実施した。

SASは、データ統合やBI、アナリティックス分野における独自の技術を活用し、顧客企業のRFID導入とその展開を支援する。RFIDデータは、商品や顧客のライフサイクル管理のために、業務データとして組み込まれるべきデータソースです。社内/社外に関わらず、膨大な量のデータからビジネスの洞察を生成することを専門とするSASは、BIにおけるリーディング・カンパニーとして、RFIDの幅広い利用促進を支援する。

小売店にRFID技術を導入することで、データの管理や利用に関して新たな需要が生まれる。RFID導入に関する初期のパイロットケースの結果、営業経費が減少して経営効率や精度が高まることが示された。

この結果にタグやリーダーのコストの低下が加わることで、RFID技術の広範囲な導入と発展が期待される。RFIDデータを体系化し、活用し、分析し、解釈するニーズは、RFID技術インフラの重大な要素としてその重要性が増大する。

SASのグローバル・リテール業務部門担当副社長、ローリ・シェイファー(Lori Schafer)は「RFIDの取り組みが最終的に成功するかどうかは、RFIDデータを短時間で体系化して分析し、そこで得られた情報に基づいて経営上の意思決定を迅速に行なうシステムを構築できるかどうかにかかっている」と説明している。

「Better Management LIVE2005」で開催された小売業界のフォーカス・グループでは、世界の小売業を代表する経営者が、RFID戦略や計画について議論するためにSASと会談した。また、小売業者は、RFIDデータの店舗業務への統合を支援するデータ統合・分析向けの最新のSASプラットフォームについても検討した。

小売業界におけるRFIDの現状
現在は、まだRFIDの初期段階だが、近い将来、店舗内の何百万にもおよぶ在庫品目にRFIDタグが埋め込まれる可能性があり、こうしたRFIDの増加によってデータ量の急増が予想される。SASは、そうした市場の変化にも柔軟に対応していく予定。

BIとアナリティックス:RFIDデータの問題に対応するソリューション
小売業界とデータ収集は、非常に深い関係がある。POS(店舗販売時点管理)システム、ロイヤリティ・カード、サプライチェーン・マネジメント・システムから、毎日膨大な量のデータが収集され、蓄積され続けている。

RFIDの成功の鍵は、あらゆる種類のデータのタグ付け、収集、保存の実施だけではなく、膨大な量のデータから関連する重要なデータのみを選別、分析し、得られた洞察を、ビジネスに活用することにある。SASのEIPを構築することで、小売店は関連性のある適切な量のRFIDデータの保管し、統合・分析を行ない、得られた洞察を事業に活用できる。

小売業界およびRFIDに対するSASの取り組み
ETL(抽出、変換、格納)またはデータ品質管理用のソフトウェアをはじめとするSASのデータ統合製品によって、企業はRFIDデータと他のデータの統合、体系化、選別が可能となる。続いて、SASの強力な予測アナリティックスによって、重要なデータと重要でないデータの識別、パターンと傾向の検出、改善の機会の特定が可能となる。最終的には、SASの幅広いソリューション製品によって、RFIDデータの分析をパフォーマンス管理業務の一環として行なうことができる。

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