第一屋製パン(株)は、平成17年12月期決算短信(連結)の中長期的な経営戦略及び対処すべき課題として、販売費及び一般管理費の圧縮を掲げ、販売費の大半を占める物流経費も、他社との共同配送を今まで以上に推進し、効率化による物流コストの圧縮に努めると共に、業務範囲の拡大を目指しグループ外業務への取組みも積極的に進めていくとしている。
経営成績では、米飯部門における、売上の不振に加え牛肉・鶏肉の輸入制限による原材料価格の高騰や原油高による包装材料費のアップ等により、生産の合理化や経費の見直しに積極的に取組んだにもかかわらず業績が悪化したという。
また、物流部門は、(株)ファースト・ロジスティックスの配送センター受託が増加したものの、大手小売チェーンを中心に納品のセンター化が進んだことによる既存配送コースの売上希薄化や、燃料価格の上昇等があり、業績が悪化した。
次期の見通しでも、販売費の大半を占める物流経費は、他社との共同配送等をより一層推進すると共に、グループ内物流の効率化を図るため営業所の配送システムの見直しを積極的に進め、物流コストの圧縮に努める。
また、ファースト・ロジスティックスのセンター受託事業を更に拡大する等新規事業の展開も進めていくとしている。