ヤマト運輸(株)は、東京~九州間の幹線輸送において、二温度帯対応の鉄道クールコンテナ(31フィート)を導入し、テスト運用を開始した。
クール宅急便の幹線輸送は、冷凍・冷蔵機能を備えた専用のコールドボックスを利用し、トラック・鉄道に積み込んでいたため、一般の宅急便で使用するロール・ボックス・パレット(以下:RBP)に比べ積載効率は低かった。
今回のクールコンテナ導入で、クール宅急便についても通常のRBP使用が可能になり、約30%積載効率が向上し、鉄道輸送はトラック輸送に比べCO2排出量が少なく、温暖化防止に効果があります。今回の取り組みでもCO2排出量は年間で約850t削減できる見込み。
導入するクールコンテナは、1基のクールコンテナで、冷凍・冷蔵の二温度帯に対応できるよう、コンテナ内部に可動式の間仕切りを設け、荷物の量に合わせて冷凍・冷蔵のスペースを加減できる。
また、温度管理システムと合わせてGPS機能を搭載し、万が一温度異常が発生した場合でも、リアルタイムで情報を取得し、最寄りのコンテナターミナルで緊急対応することを可能にした。
なお、この取り組みをグリーン物流パートナーシップ会議のモデル事業として申請し、昨年10月に平成17年度物流効率化推進事業費補助金(国土交通省)交付決定事業として認定されており。