SAPジャパン(株)、シトリックス・システムズ・ジャパン(株)、日本IBM(株)は、SAPの基幹業務システム(ERP)とCitrixのアクセスインフラストラクチャーを組み合わせ、顧客のIT統制を支援し、IT運用環境の向上を実現する統合ソリューションを提供するための協業を開始する。
SAPジャパンが提供するmySAP Business Suiteは、企業向けビジネスソリューションの領域で実績を持ち、効率的で持続可能なコンプライアンス/コーポレート・ガバナンス戦略を支援する。
一方、シトリックスの提供するCitrix Presentation Serverは、SAP製品などのアプリケーションを仮想化するソリューションで、サーバー上にクライアントアプリケーションを集中化し、すべての実行処理をサーバー間で行いクライアントには画面イメージのみ転送されるしくみを提供する。
これにより、mySAP Business Suiteの導入や運用が容易になるほか、パフォーマンスが向上し、またクライアント端末にデータを残さないセキュアな仕組みを構築できる。
日本IBMは、以前よりSAPジャパンおよびシトリックス社のパートナーとして豊富な実績を持ち双方のソリューションを提供しているが、今回の協業により、mySAP Business SuiteとCitrixの統合したソリューションを日本IBMからお客様へワンストップで提供する体制を構築する。
より迅速にソリューションを提供することが可能になり、また、お客様は、内部統制環境の整備やセキュリティの強化とシステム柔軟性の両立、IT運用管理コストの削減を実現することが可能になる。
さらに、日本企業の海外展開においても、海外拠点にサーバーを設置するのではなく、日本国内のサーバーで集中管理しセキュアかつ安定したパフォーマンスでアプリケーションで利用することが可能になる。
3社による主な協業内容
1.日本IBMのISVソリューション・センターに「SAP-CitrixSolutionTeam」を新設
2.シトリックスは専門の技術支援体制を確立しSAP-CitrixSolutionを支援。
3.SAPジャパンは「SAP-Citrix Solution Team」を中心として、SAPと日本IBMの間で築いてきた共同営業・技術体制を軸に、両者共通のパートナーであるCitrix社の製品に対しても技術支援体制を強化し、お客様のニーズに柔軟に対応できるよう支援する。
4.マーケティング活動における協業強化