ウォルマート・ストアーズは、ドイツでの小売事業をメトロに売却することで両社が合意に達したと発表した。合意内容の詳細は明らかにされていない。
ウォルマート・ストアーズのマイケル・デューク副会長は「ドイツでの事業が、好結果を生み出せないことが判明した。売却により、われわれにとって好結果をもたらすほかの市場に専念したい」と説明している。
ドイツ事業売却に伴い、同社は2007年第2四半期(5-7月)に税引き前損失約10億米ドルを計上する。
同社は米国外の14カ国に計2700店舗を展開。昨年には、日本で西友の過半数株式を取得し子会社化し、ブラジルでSonaeグループを買収したほか、北アイルランド、コスタリカ、エルサルバドルなど6つの市場に新規参入している。
現在、米国内部門やサムズクラブ部門などを合わせて計6600店以上を運営しており、昨年度の売上高は計3120億ドルとなっている。(翻訳)